RPA(Robotic Process Automation)は、効率的なビジネスプロセスを構築するために注目されています。

しかし、そのRPAの学習に「一日レッスン」が溢れている現状には、いくつかの疑問が浮かびます。

本記事では、一日でRPAがどこまで身につくのかについて検証します。

 

1.RPAは本当に「誰でもすぐ使える簡単なもの」か?

まず、RPAは誰でも手軽に使えるものなのでしょうか。

RPAツールのメーカーは「簡単に使えます」と宣伝することが多いですが、実際はそう簡単ではありません。

なぜなら、RPAツールは多くの場合、プログラミングの基本的な知識を前提として作られているからです。

もちろん、プログラミング経験がある方であれば、RPAを比較的スムーズに学ぶことができます。

しかし、プログラミングに不慣れな方にとっては、プログラミングの基本が理解し使えるようになるまで、少なくとも数日かかるのが一般的です。

 

2.ノンプログラマーを対象としたレッスンでは、どこまで1日で進めるか?

次に、プログラミング経験のない方を対象としたレッスンでは、一日でどこまで進めるのかを考えてみましょう。

「(RPAを)使える!」というレベルの定義にもよりますが、そのためには最低限、自分でフローチャートを描くことが出来る能力が必要になります。

フローチャートを描くには、「ループ」、「変数」、「条件分岐」などは最低限必要な知識となりますし、RPAツールの機能を丸覚えするだけでは実践で使いこなせません。

しかし、フローチャートの作成だけに時間を使ってしまうと、RPAツール自体にほとんど触れることができず、一日があっという間に終わってしまいます。

したがって、理解が浅いままでもシンプルなロボットを作成し、RPAが実際に動く感触を体験することが重要です。

講師と一緒にリアルタイムで進めるレッスンであれば、このあたりは仕方がないことだと思います。

 

3.結論

RPAの一日レッスンを、語学留学に例えてみますと、「一週間程度の短期留学」と同じだと考えて頂ければ理解しやすいかもしれません。

一週間の留学で語学が身につくでしょうか?

答えは明らかにNOです。

しかし、その体験は、自身のモチベーションを向上させる重要な一歩となるとは思います。

この比喩からも分かるように、RPAを一日でマスターすることは不可能です。

RPAに対する興味や初めての一歩を踏み出すきっかけとなるのであれば、一日レッスンはそれなりに意味があるかもしれません。

実際、プラモデルを作成するような感じで、自分が作った自動化のプログラム(フロー)が動く様を見るのは、とても楽しい経験になると思います。

 

ただし、「絶対に自分はRPAを身に着ける!」という強い意志を持っている方には、「1日レッスン」よりももっと別の方法をお勧めします。

手前味噌となりますが、弊社が提供しているような、初級者から中級者(自社の業務を自動化できるレベル)までをカバーする教材がおすすめです。

一日レッスンはあくまで「入門」であり、「お試し」です。

RPAツールを「使いこなす」には時間と労力が必要です。

1日や2日を前提としたレッスンの教材では、問題数が圧倒的に足りなさすぎるのです。

簡単な問題を何度繰り返し解いても力にならないように、同じ問題を3度も4度も繰り返すことに意味はありません。

習得への最短距離は、「定石」と呼ばれるパターンに数多く触れることです。

それにより、あなたの「引き出し」が増えるのです。

そうすることで、実際に自社の業務を自動化しようとした時、「どういったアクションの組み合わせをすれば、思うようにロボットが動いてくれるのか?」が思い浮かぶようになります。