このタイトルを見て、某RPAツールを連想したかもしれませんが、今回お話したいのはそうではありませんので、悪しからず。

「ゴルゴ13の名前を聞いたことがない!」という人はいないと思いますが、とりあえず簡単な説明をさせて頂きます。

作品のほとんどには狙撃の依頼者がいて、コードネーム:ゴルゴ13(英称:Golgo 13、略称:G)ことデューク東郷に特殊な依頼ルートを経由して接触する。Gは個人的ルールにそぐう場合にそれを請け負い、ひとたび請け負ったならいかなる困難があろうと完遂する。これが、概ね一話完結の物語として発表されている。(Wikipediaより)

つまり、ゴルゴ13(ディーク東郷)はプロの殺し屋であり、神がかった狙撃の腕の持ち主なのです。

そのくせ、とても謙虚な心構えで、依頼者からここまで生き残ってきた秘訣を問われて、「10%の才能と20%の努力。そして30%の臆病さ。残る40%は運だろうな。」と答えるほど、そこに慢心さは無いのです。

そんなゴルゴ13ですが、依頼の達成率は100%ではないのです。

そう、失敗している回もあるのです。

 

そして、ゴルゴ13は、依頼を受ける時も、決して「出来る!」とは言わないのです。

その代わり、「やってみよう。」と言うのです。

 

RPAに話は繋がっていきます。

RPAツールにて自動化するにあたり

お客様から「これって、RPAで自動化できますかね?」と聞かれる時、「これって、ひょっとしてゴルゴ13と同じ気持ちなのだろうか・・・」と思うのです(笑)

何を言いたいのかというと、「出来る!」と断言したくないのです。

とても稀ですが、一見すると自動化出来るように思えたものでも、実際にRPAツール上でそのアプリケーションを動かしてみると、ちゃんと動かないというケースがあり得るのです。(原因はアプリケーションとの仕様上の問題)

なので、個人的にはゴルゴ13と同じように「やってみよう。」と本当は答えたいのです(苦笑)

でも、とてもそんな物言いは出来ないので、「多分、できます!」と答えています。

お客様としては、「なんで”多分”なんだよ!お前プロだろ!?」と思われているかもしれませんが、上記の通りで、画面を見ただけで判断できないケースもあり得るのです。

 

ちなみに、通常の「できない」というのは、そもそも素材であるデータの方が整備されていなくて、「元帳に新しくキーとなるデータ項目を入れて頂ければ、対応可能です。」といった「(今のままでは)できない」ものは、結構あります。

そういったケースは、私の中では「できる」に入るのです。

実際に「(自動化)できなかった」ケースとは?

私が過去に「できない」に出会った時の状況をお話すると、あるアプリケーションを自動化する過程の中で、マウスを使って左クリックをすると、確かにクリックできたのです。

しかし、RPAツールを使って左クリックをしようとしても、クリックしている様子がないのです。

最初、UI要素の問題かと思い、画像認識を使ったり、更には座標軸まで指定したのに、クリックできなかったのです。

結果として、なぜかそのアプリケーションのある特定の箇所だけは、RPAでのクリックが反応しないという奇妙な現象でした。

ちょうどその時、そのパソコンにはWinActorも入っていたので、そちらでも試したところ、同じ状況になりましたので、アプリケーション側の都合ということで、お客様側にも説明してその部分の自動化は諦めました。(もちろん、ショートカットキー等の利用も考慮した結果です)

その後、一応、RPAツールメーカーの窓口にも相談として投げたのですが、あちらでも再現出来て、「(現状)解決策は無い」との回答を得ました。

といった経緯があり、今後も私が「たぶん・・・」という言葉を使うことがあっても、上記の通りですので、ご容赦くださいm(_ _)m

とはいえ、そんな事象は全体の「1パーセント」にも満たないのもので、マウスとキーボードを使って出来ていることであれば、ほぼ自動化可能と思って頂いて構いません。