RPAツールのメーカー、販売店はこぞって

『RPAはノンプログラマーにも使える簡単なツールです』

と謳って販売しているのは、ご存知の通りです。

実際はどうなのでしょうか?

某大手自動車メーカーでRPAエンジニアとして働いていた経験からお話してみましょう。

 

1.素人にも、ロボットは簡単に作れるのか?

私達、プロチームである外部のRPAエンジニアが作成するロボットとは別に、「自主開発」としてロボット作成されていました。

一応、自分達で頑張ってみて、難しいところ、行き詰ったところがあれば、我々プロチームがフォローするという位置づけではありました。

作成に当たっては、事前に「ひな形」と呼ばれるテンプレートがあり、それに追加・編集する形でロボットを作って貰うということになっていました。

それでは、その結果は?

 

大半は、チンプンカンプンで、ひな形自体がどういう流れになっているのか、読み取れない人がほとんどでしたね(苦笑)

大手自動車メーカーに入るくらいですから、自頭は良く高学歴の人ばかりなのですが、さすがにRPAをほぼ独学となると、お手上げだったようです。

中には、勘の良い人もいて、素人なりに一生懸命適当なパーツをくみ上げて、それなりに動くロボットを作成した人もいました。

ただ、本当にパーツを並べて作っているだけでなので、ロボットの安定感も無ければ、第三者が見てロボットの内容が把握できるような代物ではありませんでした。

結局は、「自主開発」というものの、我々プロが横にいて、逐一答えていくような環境でサポートしないと、業務に耐えるものは作れなかったように思います。

まあ、それは私が逆の立場でも同じだったと思います。

通常業務の傍ら、RPAの簡単な説明だけで「ほらやってごらん」では、出来るはずがないですよね。

 

2.素人でも、ロボットは運用できるのか?

そもそも「運用」とは何を指しているのでしょうか?

RPAで言えば、「作ったロボットを実際の業務の中で稼働させていく」ということになりますね。

社会人経験のない学生などが聞けば、「それって大変なんですか?」と聞き返してくるかもしれません。

答えるとすれば、

大変にならないように、しっかりとしたシステムとルール作りをし、実行するのです」と言いますかね。

 

システムとルールが出来ていないと、一番困るのは、担当者が異動や退職でいなくなる時です。

会社でその人しか分からないというブラックボックスを作ってしまうのは、時限爆弾を置いていくのに等しい行為です。

下手すると、「RPAなんか導入するのではなかった」ということにもなりかねません。

このあたりのルール作りというのは、システムエンジニア経験者であれば、お手の物ですが、全くの未経験者だとレベルの高いものは無理でしょう。

頭の良し悪しではなく、経験の有無に大きく関わってくるところです。

何かそういった本を見ながら独学で作成というのも、とてもハードルが高いです。

もし外部の力を借りずに作成するのであれば、数年かけて、トライ&エラーを繰り返して徐々に完成させることになるでしょうね。

 

<結論>

私個人も、元々独学でRPAを始めたクチですが、プロとして働くようになってから、多くのことを学びました。

特に「運用」に関しては、そのシステム会社のノウハウの結晶と言えるようなもので、お金を払ってでも学びたい!と思えるようなものが沢山ありました。

実際には、会社の規模によって運用方法は、多少変わってくると思います。

規模が大して大きくない会社であれば、RPAに関わってくる人の数も少ないでしょうから、あまり大掛かりなドキュメント化も必要ないでしょう。

しかし、ロボット作成者の人達に任せっきりになるのは、とても怖いことです。

RPAに詳しくない上司でも、何がどこまでRPAで自動化されているのか、すぐ把握できる程度にはまとめて置きたいですね!