私がRPA業界に興味を持ち、仕事として始めたのが、7年ほど前。
独学でUiPathというツールの勉強を始めたのですが、無料で提供されている動画を2周したものの、理解できずに挫折(苦笑)
その後、色々な縁があり、「WinActor」というツールを本格的に学び、RPAエンジニアとして就職という流れ。
当時、ロボット(シナリオ)作成の依頼先の大手企業に出向き、開発チームの一員として働きました。
「WinActor」のライセンスは、最低でも約100万円スタートです。(全機能版を1ライセンスは必要な為)
しかもこのライセンス料は、1年単位で発生するものであり、使い続ける限りずっと支払う必要がある訳です。
大手企業と言えど、それなりに負担ではないか!?と個人的にいつも思っていました。
そこである時、担当者の方に「RPAって高くないですか?」と聞いたことがあります。
その答えは、当時の私としては驚くべきものでした。
担当者:「高い? いや私はむしろ安いと思ったけど。」
なぜ担当者の方は安いと思ったのでしょうか?
担当者:「私は元々システム関係の窓口もやっていたのだけど、あちらで自動化を外注すると、RPAと比べた場合、見積金額のゼロが1つは違うよね。」
これは確かにその通り。
既存のシステム開発会社に依頼すると、素人からすると「えっ、あれだけの作業なのに、こんなにお金掛かるの?」というのがとても多いのです。
理由は様々です。
まず、エンジニアの人件費というのは、そもそも専門職なので高いのです。
エンジニア派遣のサイトを見て頂くと分かる通り、「開発者募集:Python ~90万円/月」といった具合で、1人のエンジニアを雇うとなると1か月100万円くらい掛かることは珍しくないのです。(募集価格なので、実際には派遣会社の取り分として、プラス30%くらいは掛かってきます)
また、エンジニアに言わせると、「ちょっとの変更でこんなに掛かるのか!とかってお客様は言いますけど、一部変更するだけで全体に影響が出るというのは珍しくないんです。その為、変更した後は大量のテストを行う必要もあるので、皆さんが思っている以上に時間と手間は掛かるんです。」
とまあ、そんな感じで、なんやかんや高額になりがちなのです。
それでも今となれば、PowerAutomateDesktopといった無料のRPAツールが登場していますから、個人的に「WinActor」は高いと思っています。
WinActorにしかできないことがあるならともかく、一般企業の使い方であれば、そんなことはありませんからね。
それでも選ばれるのは、ひとえに「NTTの強力な販売網」と「(有料の)教育システムなどが充実している」からでしょう。
とはいえ仮に、WinActorを導入する場合、開発用に1ライセンス、実行用に1ライセンスで、約130万円(年間)です。
もし「当時はWinActorくらいしか選択肢がなかった!」ということで使っている場合でも、これからのことを考えるのであれば、なるべく早めに他のRPAツールに差し替えた方が良いでしょう。
PowerAutomateDesktopを2台使えば、無料もしくは5万円程度(年間)です。
毎年120万円以上の経費削減になります。
もし、弊社に毎年120万円頂けるのであれば、10くらいならロボットを作成し、保守も致しましょう!(^^)/