いやー、私も気づかなかったのですが、いつの間にかPADの変数の名づけに「日本語」が使えるようになっていました。

どうやら、2023年5月のバージョンアップ時に追加された機能のようです。

うーん、バージョンアップ情報はチェックしているつもりだったのですが、抜けていたようです(汗)

で、そもそも「変数に日本語は使うべきか否か?」という議論があることをご存じでしょうか?

案外、世の中には反対論者が多いのです。

■なぜ、変数に日本語を使うべきではないのか?

日本初のRPAツールである「WinActor」では、変数に日本語が使えることが売りだったりします。

なのに、なぜPADでは使うべきではないのでしょうか?

 

大体3つの理由が挙げられます。

★(その1)検索時に探しずらい

アルファベットに比べてという話になりますが、漢字やひらがなが混ざっているところでは、検索がしずらいのです。

もちろん、ちゃんと整理して変数名が付けられていたら、それほど苦労することは無いと思いますが、それなりの規模のロボットにおいて慣れていない一般ユーザーが探す場合には、見つけ出すのに時間が掛かるかもしれません。

 

★(その2)一般的なプログラミング言語において、変数に日本語は使えない場合が多い

身近なところで言えば、エクセルマクロなどは、現在日本語で変数が使えます。

しかし、世の中に数多くあるプログラミングは、基本英語ベースなので、まだ日本語が使えない場合も少なくないのです。

そのため、変数作成において、アルファベットや数字を使う習慣を身につけておいた方が良いというわけです。

 

★(その3)PowerPlatformにて、他のアプリと連携させる際に文字化けすることがある

アプリをまたぐ際に、変数に値を入れて受渡しが行われる場合、文字変換が上手く行かずに文字化けすることがあるそうです。

逆にその予定が無く、PowerAutomateDesktop内で完結するのであれば、問題ないです。

 

■個人的な感想

RPAツールに関しては、私、WinActorに慣れ親しんでいたので、変数を日本語にしたからといって不都合は感じませんでした。

上記では「探しにくい」と書きましたが、そうでもありませんでした。

むしろ、「FilePath」という表記よりも「ファイルパス」となっていた方が、ほんの僅かですが、頭に入ってくるスピードが早いとすら感じています。

特に、WinActorの場合、変数をグルーピングすることが出来るので、一覧表でも見やすいのです。

 

一方、PADは変数をグルーピングする機能が無いので、工夫と慣れが必要かもしれませんね。

PADのデザイナー画面における変数一覧は案外小さくて見づらいと感じる人が多いでしょう。

そのため、普通に漢字を使って命名していくと、見つけづらい時もあるのではないかと思うのです。

昔、私の方は、「元帳ファイルパス」とか、「転記先フォルダパス」といったものは、
MotochouFilePath
TenkiSakiFolderPath
といった具合に命名していました。

しかし、これだと変数一覧表を上から見ていく時に、すぐに正しい名前が頭に浮かばないと分かりづらいということに気づきました。

その結果、今では
FilePath_Motochou
FolderPath_TenkiSaki
といった具合に頭に持ってくるようにしています。

そうすることで、FilePathならFilePath…と続く塊のところにあるので、「えーと、ファイルパスで・・、そうそう元帳だ」といった具合に探しやすいのです。

もし、現状同じようにかんじていらっしゃれば、ぜひ試してみてください。