私のPower Automate Desktop歴は、サービス開始とほぼ同時です。
無料版のリリースが、2021年3月なので、ちょうど丸2年ですね。
その前は、NTTの「WinActor」やSoftomotive社の「WinAutomation」をメインに利用していました。
元々は自己流で勉強を始めて、途中からプロとして現場でロボット作成を行い、大小合わせるといくつのロボットを作成したのか、分からないくらいになっています。
最近では、過去に自分が作成したロボットの詳細は、ほとんど覚えていません(苦笑)
経験を積めば積むほどあまり考える深く必要が無くなり、「脊髄反射」の如くマウスとキーボードを使ってロボットを作成していくので、記憶に残らないのだと思います。
昔作ったロボットが動かなくなると・・・
お客様から電話が入ります。
出来る限り最短でリモートアクセスにて繋がせて頂き、修正に取り掛かります。
しかし、もう半年より前に作ったものに関しては、ほとんどその中身の記憶が無いのですよ。
そこで時折、興味深い体験をするのです。
自分が作った作品(フロー)を読み解きながら、
「凄いな!よくこんな発想が出来たなぁ」
と自画自賛することがあるのです。
時期的に誰かに教えて貰ったりしているはずは無いので、完全に自分で思いついて作成しているはずなのです。
「私も数か月後には、こんなロボットが作れるようになりますか?」
ノンプログラマーであれば、RPAを勉強し始めの頃に多く人がこう思うはずです。
「完成形のロボットを見て、作り方は分かったけど、いざ自分が一人で自動化を行わなくてはいけない時に、こういった発想(フローチャート)がぽっと出てくるだろうのだろうか?」と。
結論から言えば、
一定数、定石と言えるロボットの作り方を学んでいれば、試行錯誤する中で自然とパズル感覚で出来るようになります。
定石を知っていればいるほど、実践ですぐに対策方法が浮かびやすくなってきます。
ここで重要なのは、
・一定数、プログラミングの「定石」と呼べるものを学んでおく
・現場で自分の頭を使ってアウトプットを繰り返す(パズルのように)
という点です。
なので、さすがに誰に対しても「大丈夫ですよ!」とは言えません。
プログラミング同様、「自走力」と呼ばれる主体性が無い人は、習得が難しいと思います。
私も人に教えること自体は好きな方なのですが、本人の上達のためには、手を動かして色々と思いつく試してみるということは、とても大事だと実感しています。
試す中で、得られる副産物はとても多いのです。
なんでも最短距離が良いとは限らないのです。
そういったことも含めて、すぐに答えを教えてもらわないとイライラするといった人は、フロー作成が仕事として苦痛になるかと思いますので、他のことをやった方がよいかもしれません。