皆さん、こんにちは!

7robots代表の千鳥嘉也です。

さて、表題の「訪問レッスンを受講したら、誰でもロボットを作れるようになるの?」ですが、時折頂く質問でもあります。

 

答えから申し上げますと、「YESでもあり、NOでもある」というのが、正直なところです。

その理由を解説しましょう。

 

■レッスン内容だけでは不十分なのか?

受講した内容を元に、実際に何らかのロボットを作成していかないと、その知識はすぐに消えてしまいます。

この「消える」というのは、「忘れてしまう」ということです。

よほど記憶力の良い人は別にして、私を含めて一般の人だと、半年もRPAツールに触れずにいれば、綺麗さっぱり忘れてしまっても不思議ではありません。

「会社から言われてとりあえず参加した!」という人の場合、レッスン終了と同時に勉強も終わってしまうケースが多いように思います。

実務で使えるようになるためには、レッスンで習った知識を元に、考えながら(&苦しみながら)新しいロボット作り出す訓練が必要です。

そこで初めて、「自分は何が分かっていないのか? どの部分の知識が曖昧になっているのか?」が分かってきます。

 

ただ、同じレッスン内容を何度も繰り返すのは、おすすめしません。

レッスン内容を4周も5周繰り返し勉強するのは精神的に楽ですが、それでは身につかないのです。

同じ教材は2周もすれば十分です。

あとは時折、曖昧になった知識をリフレッシュするために、参照として教材を利用する程度というのが健全だと思います。

「プログラミングもどき」と言われるRPAツールは、一般的なプログラミングと同様に、インプットよりもアウトプットの方が重要なのです。

ちなみに、弊社のレッスンの教材内容ですが、一般的な会社での利用方法であれば、必要事項はほぼ網羅してあると思うので、内容で不足を感じる人は極めて少ない無いと思います。

 

■なぜ、受講者は受講後に勉強しないのか?

これは至って単純な答えですが、ズバリ「RPAツールを使って何かを自動化したい!というモチベーションが無い」ということです。

もし自分の業務において、毎日単純作業の繰り返しがあるのであれば、RPAツールを使って自動化したい!と思い、勉強するでしょう。

しかし、特にそんなものが思いつかない立場であれば、敢えて就業時間以外を使ってまで勉強しようという気持ちにならないのも分かります。

 

■どうすれば、社内にRPAツールが根付くのか?

私の今まで見聞きした経験から書かせて頂きます。

1.社内においてRPAツール導入プロジェクトを立ち上げる

1つのプロジェクトとして、とりまとめを行うリーダー的な人を擁立する必要があります。

RPAツールを配布し、後は自由に使ってください!では、決して社内に普及はしません。

RPAツールの習得自体、多くの人が思っているよりもハードルが高いので、分からないときに聞ける人がすぐ側にいるという環境を作っておく必要があると思います。

効果の見えないダイエットは続かないのと同様に、やる気があっても行き詰ってしまう勉強環境では、成果を得るのは難しいのです。

 

2.RPAツールが役に立つ業務を行っている人から選抜して、勉強させる

理由としては、上記の通り、この立場にある人の方が勉強意欲を維持しやすいからです。

あとは、キャリアップ・スキルアップとしてRPAツールを勉強したい!というやる気のある人の参加も良いと思います。

 

3.レッスン終了後の進捗も社内で管理する

可能であれば、レッスンが終了する前に、「これが終わったら、どの業務を自動化したいですか?」と確認を取っておくのが良いでしょう。

そして、「その業務をいつまでにRPA化する予定ですか?」とコミットメントをさせることで、継続的にRPAツールに触れる機会を維持させることができます。

また、必要であれば進捗をおっかけて、ロボット作成のサポートも行うべきだと考えます。

 

以上、3つ挙げてみました。

繰り返しになりますが、人間、好きでもなく必要性を感じないものを続けることはできません。

そこをどう外部要因として、働きかけることができるのか?というのがテーマになると思います。

もしあなたが社内にRPAを普及させるリーダーとなった場合には、上記のことを留意しながら進めることをお勧めします。