7robotsとしてスタートしてから、はや2年ちょっとが経過しました。
ご多分に漏れず、始めた当初思いつく限りの手を尽くして集客に東奔西走し、あれこれと苦労した時期がありました。
そんな実績の無い時期にご契約して下さったお客様には、未だに頭が上がりません。
振り返ると、「Power Automate Desktop(以下、PAD)」の無料版が出るやいなや、すぐに専用のRPAツールをPADにスイッチして、ロボット作成を請け負っていました。
当然、PADに関する情報なんて、インターネット上にもほとんど無かったのです。
つまり、周りに聞ける人がいない状態で開発を請け負い、行っていました。
今思えば、結構無鉄砲なスタートだったなぁと思いますね(苦笑)
ただ、「WinActor」のエンジニアとして働いた経験と、PADの前身となる「WinAutomation」にはかなり精通していたので、その知識を活かせたのは幸運でした。
自分が作ったロボットとの再会
RPAというのは、どうしても止まることがあるツールです。
誰が作っても、100%の稼働を約束できるロボットは作れません。
また、自動化対象アプリのアップデートや、お客様側の都合で手順を変更する場合も良くあります。
さて、話の本題に。
ロボットを数多く作っていると、自分が何を作ったのか、すっかり忘れてしまうのです。
あれだけ苦労して作成したのに、自分が命名したロボット名を言われても、どんな内容だったかをすぐに思い出せないのです!
作成から3,4カ月経過した時点でかなり曖昧になり、1年も経過すると、何を作ったのかすら忘れています。
最初、自分の頭が悪いからなのか!?と思っていましたが、Youtubeを見ると一般のプログラマーも同じような内容の動画をアップロードしているので、どうやら普通のことのようです。
慣れてくると、条件反射でRPAツールに落とし込んでいくので、余計記憶に残らないのかもしれません。
そのため、お客様から連絡が入り、電話口やメールで、「〇〇の箇所を△△にして欲しい」と言われても、「どういうふうに作ったっけ!?」と思い出せないのです。
いくら思い出そうとしても時間の無駄なので、記憶を蘇らせるためにも、リモートで接続しデザイナー画面を開いて、過去に作ったロボットと再会となります。
そこで、過去のロボットを読み解く訳ですが、ふと思うのです。
「下手くそなコメントだな! これじゃあ、(他人が見たら)分からないだろ!」と。
まあ、過去の自分に対して「下手くそ!」と感じるということは、自分が成長していることの証なのですが、それでも過去の自分の作品を見ると恥ずかしさの方が先に来るのです。
誰もが通る道なのですが、当時ベストを尽くして作成したものがこれなのか・・・と思うと、ゼロから作り直したい衝動に駆られることもあるのです。
利用しているお客様としては、ちゃんと動いているのであれば、見た目はどうでも良いと感じているのは承知していますが、それでも気になるのです。
これはある種の「職人魂」みたいなものでしょうか!?
RPAエンジニアはどこを見て、上手or下手を見極めているのか?
RPAツールの場合、一般的なプログラミングと異なり、コードをほとんど書かないので、「コメント」と「変数名」が重要になってきます。
PADに関しては、さらに「サブフローへの分け方」を挙げさせて頂きます。
これが上手く出来ていないと、デザイナー画面でロボットの中身を見ても、すぐに全体像が理解できないのです。
逆に上手く出来ているロボットは、他人が作成したロボットであっても、初見でどこで何を処理しているのか、すぐにアタリをつけることが出来ます。
その他、定石と違うことをやっている箇所においても、コメントがちゃんと書かれていないと、理解するのに時間が掛かります。
「あれっ、なんでここはこんな風に作成しているんだ!?(当時の自分は)馬鹿じゃないのか!?」と思い、部分的に作り直すこともあるのですが、上手く動かない。。
それで初めて、「あぁ、そういうことか!だからこんな回りくどい方法を(当時の自分は)採ったのか!」と気づくのです。
まったく余計な手間と時間です(苦笑)
人間の記憶の曖昧さに気づかされる瞬間です。
作成時、かなり苦労して作ったはずなので、作った時は「絶対に忘れないだろう!」と思っていたのですが、3,4カ月も経過すると他ロボットの内容と合わさって、綺麗さっぱり忘れてしまうのです。
なので、備忘録ともいえる「コメント」も、とても大事なのです。
私の経験上、男性よりも女性エンジニアの方がロボット作成は上手ですね。
作成のスピードはさておき、読み易いロボットを作っている人が多い印象があります。
気配りが男性より女性の方が出来るということでしょうか。
そういった意味では、RPAに関しては男性よりも女性の方が、エンジニアとして向いていると言えるかもしれませんね。