4,5年前は、「RPAって何?」というのが、当たり前でした。
しかし、最近では経営者の方とお話をする時には、多くの人が「RPAという単語、聞いたことはある」という回答をされるようになっています。
世の中でこれだけ「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」という単語が飛び交っていると、興味を持たない経営者はいないでしょう。
「では、DXを始めるにしても、何から始めればいいの?」という疑問を持つことになります。
「IT化」と「DX」は別物であると定義されています。
紙媒体などをデジタルデータにして使うのが、「IT化」。
そのデジタルデータを使って会社を強くするのが、「DX化」。
こんな理解で良いかと思います。
その「DX化」の先陣として、総務省もお勧めしているツールの1つが、「RPA(Robotic Process Automation)」です。
RPAツールを簡単に説明するとすれば、皆さんが人力でマウスやキーボードを使って行っているパソコン上の作業を覚えて、自動化できるツールと言えます。
ただ、そこに明確なルールが存在する必要があるので、ある程度「単調な繰り返し作業」であることが求められます。
1990年代にWindowsが登場して、どの会社にもパソコンがある状態になりました。
そして、数多くの業務がパソコン上で行われるようになった今、数多くの単調な繰り返し作業が発生しています。
それをそのままにしておくことは、ヒューマンリソースの無駄遣いです。
「2025年の崖」と言われるように、今後もそのままに残しておくことは、会社の競争力低下に直結し、多くの機会損失も発生させます。
という訳で、今、「会社のどこから手を付けてたら良いのか分からない」というマネジメント層の方には、RPAを強くお勧めしたい次第です。
そして、本題。
マイクロソフトのRPAツールが最強である理由
では、どの「RPAツール」を選択すれば良いのでしょうか?
多くのRPAツールは、年間のライセンス制を採用しており、1年毎に利用料を徴収するシステムになっています。
ですので、1度導入すると、毎年費用が発生するのです。
とはいえ、一旦導入した後に他のRPAツールに変更しようとすると、折角作成した自動化(ロボット)を作り直す必要が出てきます。
なので、どのRPAツールを選択するのか?というのは、とても大事なのです。
ツールの操作方法を覚え直すというのも、面倒ですからね。
そういった前提条件がある中、マイクロソフトのRPAツールが脚光を浴びています。
その理由のいくつかを挙げてみます。
・無償版もあり、一般的な業務の自動化であれば、それで十分な性能がある
・有償版もあるが、他の有名RPAツールに比べて格段に安い。(年間約60,000円)
・マイクロソフトという大手IT企業製ということで、突然の倒産によるサービス提供中止の可能性がとても低い
・利用者が多いため、情報を得やすい
・法人向けの有償サービス(作成代行やレッスン)も、サードパーティーから提供されている
なんと言っても、最初の「無償版で十分な機能がある」という点を強調したいです。
無償ということは、最悪、社内において上手く導入できなかったとしても、金銭的な無駄が発生しないということです。
つまり、お試し導入するには最適と言えます。
もちろん、そういっても、社員に対して「これ勉強しておいて!」と丸投げしても、RPAの導入は上手くいきません。
それは、どの会社のRPAツールを使うのか?というのとは全く関係がありません。
従業員には毎日行わなくてはいけない本業があり、その傍ら自分で時間を作って勉強をするというのは、ハードルが高すぎます。
残念ながら、RPAツールの習得は、そこまで簡単ではありません。
会社として導入を真面目に考えるのであれば、「(勉強するための)時間」と「習得の為の教材」の2つを提供すべきでしょう。
そして、DXによる会社全体の生産性アップを目指す場合、1人の人がツールを使えるだけでは不十分ですし、それはとてもリスキーです。(退職や異動で、誰もトラブル時に対応できないシステムとして残る)
生産性を上げるツールというのは、皆、もしくは多数の人が使えてこそ、効果を発揮するという性質があります。
RPAツールもしかりです。
全員使える必要はありませんが、少なくとも複数名が習得しており、社内の非効率な部分をどんどん変えていける人材を育てる必要があるのです。
それこそが、「DX」です!
話が少し戻りますが、RPAツールの場合、高額な有償版を使うと、当然ながら多くの人に提供するのは無理です。
それでは、折角の効率化ツールが宝持ち腐れになってしまうでしょう。
無償のものであれば、各自のパソコンにインストールして、それぞれのタイミングで利用することが可能になります。
以上の理由により、現時点での最高のRPAツールは、マイクロソフトのPower Automate Desktopがその1つであると言えます。
もし、「Power Automate Desktopの使い方が分からない!」ということであれば、ご連絡ください。
弊社がお教えしますし、教材の範囲外のことであっても、お答えします!