これは、Power Automate Desktopというよりも、RPA全般における勉強方法と言えると思います。
RPAは、一般的なプログラミングと被る部分が多いです。
極論を言えば、「コーディング」以外は、変わらないとさえ言えます。
ですので、プログラミングを勉強してきた先人達の知恵もお借りしましょう!
「習得の早い人」と「習得の遅い人」の違いとは?
Youtubeなどにも、プログラマーによる多くの「プログラミング習得」に関するアドバイス動画がアップされています。
その中で、多くの人に推奨されている「Progate」というプログラミング学習アプリがあります。
様々な言語の基礎を学べるツールとして、多くの方から支持されているのです。
問題は、ここから。
同じツールを利用しているにも関わらず、プログラミング言語習得のスピードに大きな差が出るのです。
それは何故でしょうか?
もちろん、地頭の違いはあるでしょうが、それ以上に手法が間違っているといいます。
間違っている手法というのは、『何度も同じレッスンを繰り返すこと』です。
ここでは、「Progate」を何周も繰り返し勉強することを、「良くない勉強方法」として非難しているのです。
これは、高学歴の人ほど、はまりやすい罠とも言えるようです。
なぜなら、大学受験などでは、1つの参考書を何度も繰り返し勉強するのが「良いこと」として認識されているからです。
しかし、プログラミング習得においては、「良くないこと」とされています。
それはなぜでしょうか?
答えとしては、プログラミングは、分からなくなったら、その都度調べながら行っても良いからです。
言ってみれば、試験会場に参考書や辞書を持ち込んでも良いのと同等です。
ですので、試験勉強のように記憶を100%に限りなく近づけるという努力をするのは、時間の無駄なのです。
それよりも、少しでも早く、実際に手を動かして何か作ってみるということが推奨されます。
「Power Automate Desktop」の早期習得方法とは?
話をPower Automate Desktopの勉強に戻します。
弊社で提供している訪問レッスン・e-Learningも、同じことが言えます。
プログラミングの知識ゼロの人でもわかるように作成しており、他社が開催しているRPAレッスンではやらないレベルで、プログラミングの基礎知識解説を行っています。
ですので、RPAの教材としては、必要最低限の知識はこれで学べるようになっています。
しかし、この教材を3周も4週もする必要はありません。
e-Learning「初級編」を例にとってみますと、
①動画を観る
②真似て同じフローを作ってみる
③1周目が終わったら、今度は問題文だけを見て、フローを作ってみる
④「宿題」を解いてみる
という形で、実質2周すれば、十分だと思います。
この後は、
⑤実際に社内にある業務を対象に自動化してみる
もしくは、
⑤e-Learning「中級編」に進み、より実践的な問題に数多くチャレンジする
というのが、良いかと思います。
RPAは、パズルだなと思うことがあります。
ある処理を行いたい場合に、それピッタリのアクションが無いことがあります。
その際に、既存のアクションやアプリケーションの機能を組み合わせて、それを実現していきます。
そのため、教材をただ覚えるだけでは対応できないことがあり、ググってみたり、想像力を働かせる必要が出てきます。
その力を身に着けるためには、どうしても問題にぶち当たり、頭をフル稼働させるという訓練が重要なのです。
また、実践経験を積まないと、「自分が分かっていない部分が分からない」のです。
教材を何周もすることは精神的に楽なのですが、一定以上の力は身に付きませんので、ぜひ早い段階でもう一歩、新境地へ踏み込んでみてください!