私は元々、営業出身で、今は「RPAエンジニア」ということになっています。

「RPAエンジニアとしての年月」と「営業としての年月」を比べると、圧倒的に営業をやっていた時間の方が長いです。

しかしまあ、自分の資質を考えると、営業よりもエンジニア向きだったなぁと思います。

そして、だんだんエンジニアらしい気質になってきている気もしています。

エンジニア気質とは?

今はリモートがメインですが、実際にお伺いしてお話する機会もあります。

そんな方々と打ち合わせをしている時に、お客様社内のエンジニアの方のお話が出ることも珍しくないのですが、あまり評判が宜しくないのです(苦笑)

どんな悪評かというと、『あの人たち、とても細かくてメンドクサイ』というもの。

つまり、他の部署の人からすれば、エンジニアというのは、なんだか変なコダワリがある(人が多い)ということみたいです。

 

世の中一般的に、「営業はアバウトな人が多い」という認識があると思います。

それは当たっていると思います。

実際、事務作業が苦手な人は少なくありませんし。

その一方で、臨機応変に対応・会話できる人が多いのも特徴だと思います。

結果として、営業の世界では「契約さえ取れて、数字が上がっていれば何でもいい!」というマインドが一般的で、その他の細かいところは他の人にフォローして貰えば何とかなるし、会社はそこをフォローする体制を作るべきだ!という感じで世の中が成り立っているような気がします。

 

話をエンジニアに戻しまして。

エンジニアの場合、最終チェックもエンジニア自身が行うことになります。

ですので、「後で誰かが何とかしてくれる」という考えは持てなく、細かいところにまで意識を向ける必要が出てきます。

更には、自分が作ったものもいずれ誰か他の人に引き渡して運用されていくので、その際に管理しやすい造りになっているかどうか? ということまで気を遣うようになってきます。

その結果として、そこには明確なルールが発生し、そこから逸脱される行為に対しては、嫌悪感を示すようになっていくのです。

そして、そのルール厳守の姿勢が気質となっていき、自分の仕事範囲以外でも目に入るものすべてに整然さを求めて、整っていない状態を見ると違和感を強く感じるようになるのです。

仕事と気質の関係

個人的に、地頭云々よりも先にこういった気質の方が、仕事に対しての「向き不向き」を決めているような気がします。

例えば、私の知り合いに会計士を生業としている人がいますが、会計士になる前から、Excelに数字が並んでいる様をみて「綺麗だ!」と感じる感性を持っていました。

文系出身の私としては、むしろ数多くの数字が並んでいる様に圧倒されるだけで、とてもそこに「美」を見出すことは出来ません。

しかし、彼はそういったものを眺めているだけで、ある種の快楽を得られるようでしたから、会計士や税理士などに向いていると言えるでしょう。

 

とまあ、そんな感じで、職業との適性は、その人の気質や美的感覚に大きく影響されるものだと思うのです。

時には逆で、職業がその人の気質を作ることもあると思います。

では、RPAエンジニアには、どういった気質の人が向いているのでしょうか?

個人的な感想を言えば、「パソコンに長時間向かっていても、苦痛にならない人」でしょうか!?