RPA習得の理想的カリキュラムとは?

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RPAセミナーのダメな点

「RPA」という単語もだいぶ世の中に浸透してきましたね。

本屋に行っても、RPA関連の書籍がだいぶ増えたように思います。

しかし、実際の中身といえば、単なるツールの説明書の域を出ないものばかりで、「自社にある作業を自分で自動化する力をつける」という意味では、あまり参考にならないと感じます。

「WinActor」や「UiPath」という普及率が頭1つ、2つ抜き出たRPAツールに関しては、首都圏であれば有料ハンズオンセミナーが見つかります。

その他のRPAツールに関しては、ノンプログラマーの人が勉強するには、あまり環境が整っていないと言わざるを得ないでしょう。

 

現状の有料ハンズオンセミナーでは、ダメなの!?

他の記事にも書かせて頂きましたが、参加したことがある個人的な感想として言わせて頂ければ、あまり初学者に優しくない内容だったなと感じました。

講師が良い悪いという前に、そもそもカリキュラムがよくないですね。

基本、集団レッスンという形で開催されており、参加費もそこそこですが、コストパフォーマンスで言えば、満足度は多くの人にとって低いのではないでしょうか。

実際、私も昔、54000円もの金額を自腹を切って参加しましたが、不満の残るものでした。

 

現状のハンズオンセミナーがダメだと思う点

以下は、あくまでも個人的見解ということでお読み頂ければと思います。

①ロボット作成において必須となる「プログラミングの基礎的知識」の割く時間が無い、もしくは少なすぎる。

オンライン動画によるレッスンも含めて、いきなりRPAツールの説明になるものがほとんどなのです。

確かに「習うより慣れよ」ということに関して反対はしませんが、RPAツールを利用するにあたり、「基礎的なIT用語」や「変数や型」、「条件分岐」等々、前提条件となる知識は先に必要だと考えます。

それを踏まえた上で、RPAツールを使わないと、早い段階で行き詰まるのは目に見えています。

 

②作成するロボットの数が少ない

1日かけてのレッスンでも、2つか3つくらいのロボットを作って終わりという形になっていると思います。

カリキュラム作成側としては、良質なロボットを選んでいると思いますが、1つのロボット説明が長く、くどいんですね。

ハンズオンセミナーの良い点としては、「実際に手を動かすことで覚える」ということですが、これだとあまりに手を動かしている時間が少ないのです。

個人的には、中規模のロボットを2,3つ作成するのではなく、小規模のロボットを8つ、9つ作成する方が有益だと考えます。

将棋に例えるなら、人が指した将棋の説明を最初からなぞっていくよりは、「詰将棋100選」みたいなものを数多くこなして、ロボット作成の定石やパーツの存在・使い方を覚えていく方が初学者にとっては、早期習得の助けとなるはずです。

 

③宿題がない

限られたレッスンの時間内では、どうしても一方向的なものになってしまいます。

それは誰がやっても同じでしょう。

特に初学者を対象にした場合、100%の理解を待って進めていくというのは、現実的ではありません。

集団レッスンとなるとなおさら、「基礎知識があり理解のはやい人」と「そうではない人」を同じように扱うのは無理があり、遅い方に合わせすぎると、レッスンを予定通りこなせなかったり、全員の満足度が下がることになります。

 

私もそうでしたが、あとで改めて、一人習ったロボットを作成してみて、腹に落ちることは沢山あります。

その作業はとても重要ではありますが、その場に講師が一緒にいる必要もありません。

で、この作業を終えると、なんとなく習ったことが分かった気になります。

まったく同じロボットを翌日に作成しろ!と言われれば、恐らく出来ます。

 

しかし、それだけだと「その知識を応用した別ロボット」を作成するとなると、突然頭の中が真っ白になるのです!

画面を前に、何をしてよいのか分からなくなるのです。

その理由は、ゼロから自分の頭で考えた(組み立てた)ものではないからです。

「RPAは簡単!」と「RPAは難しい!」という人を分ける一番の要因は、設計(フローチャートが描けるか?)の部分だと思います。

これが出来るようになる為には、「自分で考えてみる」という行為と、「定石を覚える」という行為の両方が必要だと思います。

それを繰り返していくうちに、自然と頭にフローチャートが思い浮かぶようになってきます。

つまりは、「場数」ということですね。

組織内で各々が異なった業務の自動化を担当している場合、後から工夫が必要だった場面を共有するなどの勉強会は、その数を大きく増やすことができます。

独学の場合は、そうはいきません。

なので、「場数」を増やす為にも、あとから一人、じっくり考えられる小問が複数ある「宿題」というのは、とても有益だと思うのです。

 

とはいえ、丸一日うんうんと考えるのは、あまりお勧めしません。

考えることはとても大事ですが、一カ所当たり30分も悩んだらGive Upして、答えを見た方が良いと思いますね。

慣れてくると、細かい説明をして貰わなくても、ロボットの中身を見せて貰うだけで十分になってきます。

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