2021年に登場した、RPA業界のゲームチェンジャーといえば、そう!「Power Automate Desktop (for Windows10)」です。

同じく無料という意味では、「UiPath」も無料版がありますが、敷居の低さでは、Power Automate Desktopの方が、上だと思います。

少なくとも数年のうちに、Excelのマクロと同じくらいの利用者数にはなるでしょう。

さて、今回の議題は、「Power Automate Desktopって、有償版と無償版があるけど、無償版って業務に耐えうるの?」ということです。

 

1.Power Automate Desktopにおいて、無償版と有償版の違いとは?

Power Automate Desktopは、「Power Automate」というサービスのうちの1つです。

Power Automate Desktopは、皆さんのPC上における自動化に限られると考えておいても良いでしょう。

そして、「Power Automate」は、クラウドを通じて、マイクロソフトのサービスはもちろん、他社サービスとの連携も可能になるものとイメージできます。

と、Power Automateに話が及ぶとスケールが大きくなり、「何ができるのか?」という説明が複雑になってきます。

今回は、「Power Autoamte Desktop」の話なので、そこに限らせて頂きます。

 

ズバリ、「Power Autoamte Desktop(有償版)」と「Power Autoamte Desktop (無償版)」では、PC上における自動化において、何が違うのでしょうか?

細かいことはさておき、業務に関係の深い部分を取り上げますと、

・作成したフロー(ロボット)の他者共有

・スケジュールによるフロースタート

・トリガーによるフロースタート

 

この機能の有無が大きいでしょう。

ですので、

・フローは、自分のみ利用

・スタートは、いつも手動

であれば、無償版で大丈夫です。

Power Autoamte Desktop自体に入っているアクションの数としては、有償版も無償版も変わりませんから。

 

2.無償版を利用する際の注意点

単純にデスクトップ上の作業の自動化という意味では、無償版で十分です。

複数台必要であれば、複数のパソコンに無償版を数だけインストールすればよいでしょう。

ただ、無償版を使う際の注意点もあります。

それは、OS(Operating System)であるWindowsのバージョンです。

無償版は「10」のみでの利用となりますが、一般的な「Home Edition」でも、「Professional Edition」でも利用可能です。

しかし、「Home Edition」で始めると、いざ有償版の機能が欲しい!となった時に、お金を払っても有償版のすべての機能は使えないのです!

ですので、「将来的に有償版を使うかも!?もしくは、必要になるかも!?」と考えているのであれば、初めからOSが「Professional」のパソコンにインストール、またはアップグレードしておいた方が良いでしょう。

なお、通常、Home EditionとProfessionalの価格差は、パソコンの新規購入であれば1万円程度です

今回、RPAの為に新規にパソコンを買うのであれば、Professionalにしておきましょう。

 

3.おまけ

上記1.の通り、無償版にはいろいろと制限がある!と書かせて頂きましたが、実際には工夫と知識によってカバーできることも多いのです。

有償版を使わなくても、スケジュールによってフローを動かすことは可能です。

フローの共有もしかり。

ご興味のある方は、7robotsまでご相談ください。