近年、「ローコード・ノーコード」という単語が流行っています。

RPAツールもその1つです。

「ローコード」「ノーコード」とは、コンピューターへの指示を記述するソースコードを書くことなく、あるいは記述量を抑えてアプリケーションやシステムを開発するためのテクノロジーです。 DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するうえで有用であるため、多くの企業でそのようなツールの採用が進んでいます。(NTTCommunicationサイトより)

つまり、プログラミングしなくても、同じようなものがツールで作れるようになってきているということです。

 

もちろん、ローコード・ノーコードのツールも初期においては、オモチャのような扱いでした。

しかし、今ではローコード・ノーコードのツールだけで、それなりに大きな会社のシステム全体を賄っている企業も出てきているのです。

どうしても最初はひな形的なことしかできませんが、段々と細かいところまで設定できるようになることを考えると、ほとんどの業種においてローコード・ノーコードのツールで用が足りるようになる日は遠くないのかもしれませんね。

 

AIによって無くなる仕事

この議題、ここ数年ずっと語られています。

ChatGPTに、「ここ10年ほどで無くなる、もしくは大きく需要が減ると考えられる職業を挙げてください」という質問をしました。

——-(以下、ChatGPTの回答)———————————

技術革新と自動化の進展により、今後10年間で需要が大きく減るか、完全に無くなる可能性がある具体的な職業は以下の通りです。

1. **銀行窓口職員**: オンラインバンキングと自動化されたカスタマーサービスの普及により、伝統的な銀行の窓口業務は減少傾向にあります。

2. **郵便配達員**: 電子メールやデジタル通信の利用増加により、従来の郵便サービスの需要が減少しています。

3. **印刷関連の職業**: デジタルメディアの台頭により、新聞、雑誌、書籍の印刷業務が減少しています。

4. **旅行代理店**: オンライン旅行予約サイトの普及により、従来の旅行代理店を介した旅行の予約が減少しています。

5. **キャッシャー**: 自動決済システムやセルフチェックアウトの台頭により、小売業界におけるキャッシャーの役割が減少しています。

6. **製造業の労働者**: 自動化やロボット技術の進歩により、人間の労働者による製造業の仕事が減少する可能性があります。

7. **テレマーケティング**: AIによる自動音声応答システムとソフトウェアの進化により、テレマーケティングの職種が減少しています。

8. **書店員**: 電子書籍の普及に伴い、物理的な書店の数が減少しており、それに伴い書店員の需要も減少しています。

これらの職業は、デジタル化、自動化、AI技術の発展によって影響を受けており、今後さらに変化が進むと考えられます。

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以上です。

 

ここで1つ注意点を。

上記は「無くなる」ではなく、「(需要が)減る」と捉えておいた方が良いでしょう。

ずっと待っていれば、そのスキルに対して希少価値は出るのかもしれませんが、そこを狙うのは悪手と思われます。

こういったものはメインストリームの中に身を置き、その中で付加価値を身に着け、市場価値を上げる努力をするのが正攻法でしょう。

日本は終身雇用が長く、労働市場の流動化が正直まだ高くありません。

アメリカのように、大学を卒業して弁護士になったけど、市場の変化を考えてプログラマーに転職!といったことが珍しくなくなるのは、まだ時間が掛かりそうですね。

日本において現実的な選択肢としては、今の知識やスキルを軸にして、デジタル化・自動化・AI技術のスキルを身に着けるというのが多くの人にとって優良な選択肢の1つになると思います。

国が推奨している「リスキリング」の内容も、簡単に言えば「ITスキルを身に着けて生産性を上げてください」というものです。

 

プログラマーの未来

今、この世の春を謳歌している「プログラマー」。

小学校でも2020年からプログラミングの授業が始まっているようですが、彼らが社会に出たときにはどのような社会になっているのでしょうか?

正直、10年後の未来なんて誰も正確に予測はできません。

ただ、向かっているベクトルが大きく変わることはないでしょう。

そのベクトルとは、「世の中のシステムがAIによって自動化されていく」というものです。

それはそのAIを作るプログラマーも例外ではないということ。

 

(ニュース)GitHub、Copilotの将来像「Copilot Workspace」発表 人間がコードを書くことなく、Copilotが仕様作成からコード作成 デバッグまで実行
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2311/10/news099.html

現状では、ChatGPTもソースコードを生成してくれますが、簡単なものならいざしらず、それなりのものを作って貰おうとすると、要件定義などいわゆる「上流工程」のスキルが必要になってきます。

つまり、元々プログラミングが出来る人が使うと時間節約になるが、まったく知識が無い人が使うことはできないというシロモノです。

とはいえ、私も時折RPA絡みにおいて、VBAのソースコードを作って貰ったりしていますが、ある程度の理解があれば、なんとか使いこなすことが出来ています。

プログラミングをゼロから始めても、そういったツールを使うことが出来るレベルに達するには、通常のプログラミングスキル習得に掛かる時間を比べると3分の1以下で行えるようになるでしょう。

大事なのは、綺麗なソースコードが書けることではなく、成果物として必要な処理を安定して行ってくれるシステムを作ることです。

それがローコード・ノーコードのツールで出来るのであれば、敢えてプログラマーに外注したりする必要はない訳です。

ということは、大半のプログラマーの市場価値(単価)というのも落ちていくことになるでしょう。

それが今日、明日という話ではありませんが、そういった将来になるということを頭に入れて、その兆候を見え始めたらすぐにピボットして、市場においてより優位な場所に身を置けるようにしておくことが求められる時代になりそうです。

昔のように1つの職業で数年スキルを身に着ければ、一生食べていけるという時代は終わりになっています。

どの職業についても、勉強は必要ですね。