RPAは、パソコン上の処理を自動化できるツールである。
これを理解したら、次はいよいよ「社内において、どの業務を自動化するか?」です。
ここで行き詰る企業が少なくないようです。
個人的にはとても不思議なのですが。。
RPAで自動化する対象業務
世の中には、RPA用の「業務改善ポイント発見ツール」みたいなものがあります。
これを使うことで、社内において自動化に適した箇所を見つけることが出来るそうです。
ここで私の個人的な感想をひとこと。
「それって、本当に必要!?」
そんなツールを使わなくても、ヒアリングレベルで十分に見つけることが出来ると思うのです。
具体的には、実際にパソコンを長時間使っているスタッフに聞き取りをします。
・繰り返し作業である
・作業内容を明文化できる。(RPAに与える判別基準が曖昧ではない)
この条件を満たしたものを、箇条書きに書き起こしていきます。
その中から、
・その業務を行う頻度
・その作業にかかっている時間
を明確にして、自動化すると「どの程度の時間を削減することに繋がるのか?」と優先順位をつけていきます。
その他、考慮すべき項目としては、
・ヒューマンエラーの可能性があり、防止したい
・業務が属人化しており、他の人にも任せられるようにしたい
といった理由で、RPAによる自動化をされるケースもあります。
自動化に踏み切るべきかどうか
上記の方法で、どれから自動化していくか?ということは判断がつくと思います。
ただ、それでもRPAによる自動化を見合わせた方がよいのでは!?というケースももちろんあります。
簡単に言えば、「費用対効果」の問題です。
なんだかんだ言っても、掛ける費用に対してのパフォーマンスが見合わなければ、導入の意味がありません。
特に「外注」の場合には、なおさら気にすべきポイントになってくるでしょう。
もし、社内に多くの自動化対象業務があるのであれば、「内製化」を検討してみるというのもアリだと思います。
内製化が上手くいけば、社内において「ロボット作り放題」です。
もちろん、RPAを勉強する気持ちのあるスタッフがいることが大前提となりますし、スタート地点においてある程度のパソコンの基礎知識がある人に任せるのが好ましいです。
RPAは、「プログラミングもどき」と呼べるような内容になっていますので、向き不向きがどうしても出てくる分野でもあります。
RPAが動いている様子、RPAでロボットを作成している過程を見て、「面白そう」と思えるかどうか?というのは、大事なポイントだと思います。