「RPAって、何でもできるんですね!」

この言葉、よくお客様から言われます。

ある程度お客様から頂いたご指示に沿ったロボットが出来てきて、実際に動いているところをお見せすると、第一声としては「凄い!」と言われる確率がほぼ100%!

通常のRPAデモンストレーションを見ても、あまりピンと来ず、リアクションが少ないのが普通です。

しかし、普段自分が手作業で行っているものが自動化され、高速に処理されている様子を見ると、とても感動するものなのです。

 

そして、そこからロボット作成中に、「なんでこんな形にしているのだろう?こうすればもっと効率的では?」といった不思議に思ったことなどをお客様に質問していきます。

その会話の中で思いついた提案も含めて、より便利な自動化をお話していくのです。

その中で、お客様から「こういうのは流石にできませんよね?」なんて質問もよくあります。

そんな場合、大体「出来ますよ!」とお答えすることになるのですが、そこで出てくるセリフが今回のタイトルに繋がっていくのです。

「RPAって、何でもできる訳ではないですよね?」

弊社のホームページでも、「RPAは何でもできる訳ではなく・・・」という解説をしております。

弊社だけでなく、RPAを扱っている会社のほとんどで同じように解説しているはずです。

『RPAは、パソコン上の単純作業の繰り返ししかできません』

とても簡単に言えば、こういった説明文になります。

しかし、その「繰り返しの単純作業」の中でも、結構複雑なことが出来るのです。

RPAは、複雑な分岐が伴う作業は苦手ではありますが、出来ない訳ではありません。

その「ロジック(論理)」を組むことが出来れば、RPAで実現できるのです。

もちろん、複雑になるに連れて、ロボット作成の作業量は増えていくので、最終的に「そのロボットを作るかどうか?」は、ケースバイケースになります。

特定の作業をRPAで自動化するかどうか?を決める要因

これは、「外注」か「内製化」で、だいぶ判断が変わるとは思います。

多くの場合、「コストパフォーマンス」、つまり費用対効果によって決まることが多いからです。

外注の場合は、業者が工数計算をして、金額をはじき出すので、
・どの程度頻繁に利用するものか?
・どの程度、仕事が楽になるのか?
といったことを勘案します。

仮に、月に1回だけ手作業で行っている作業があるとします。

自動化すると数十万円掛かると見積もられ、手作業で行っても十数分で終わる。

この場合、多くの企業で見送られるでしょう。

しかし、ある企業では過去にその作業でヒューマンエラーがあり、多大な損失が発生したということがあれば、RPAによる自動化に踏み切るかもしれません。

ましてや、社内にRPAツールを使える人がいて、内製化出来るのであれば、その人の人件費だけで済むので、自動化対象となっても不思議ではありませんね。

実際、社内にRPAツールをある程度使える人がいることは、業務効率化・自動化を考える上で、とても大きな財産になるのは確かです。

営業のように外からお金を引っ張ってくることは出来ませんが、自動化によって人件費(残業代・アルバイト)を含めた経費を大きく削減できる可能性があります。

しかも、恒久的にその効果が続きます。

ですので、RPAはもっと日本社会において評価されてしかるべきツールで、多くの人にその存在をもっと知って欲しいと心から思います。