今回のテーマは、「勉強」と「年齢」です。

RPAをこれから勉強しようかどうかと迷われている方にとって、多少なりとも参考になれば幸いです。

 

さて、「社会人になってからも勉強は大事!」と耳タコで言われますが、まわりの社会人は、本当に勉強しているのでしょうか?

周りのみんなは勉強しているのか?

総務省統計局が2016年に実施した「平成28年社会生活基本調査」では、「有業者」について以下の結果が得られました。

1日当たりの「学習・自己啓発・訓練」(学業以外)総平均時間:6分

「6分」って!

何もしていないに等しい時間ですよね。

日本人は社会人になると驚くほど勉強しないというのは本当のようです。

確かにこれでは、「勉強する人」と「勉強しない人」では、大きな差が出るのもうなずけます。

アメリカなどでは、労働力市場の流動性が高いため、より魅力的な業種を見つけたり、自分のスキル不足を感じると、学校に通い直したりということが珍しくないと言います。

なので、弁護士からプログラマーにジョブチェンジというようなケースも多々ある訳です。

しかし、日本はいまだに労働力の流動性が低いこともあり、1つのスキル、1つの業種で一生そこにしがみついて生きていこうとしている人が多いように感じます。

そもそも潰しが利くほどの「専門性」を持っている人自体が少ないようにも思います。

雇用形態が現状の「メンバーシップ型」から、「ジョブ型」に変わる過渡期にあると言われる日本社会ですが、この先上手く「変化」に対応できない人も多く出そうです。

 

とはいえ、勉強したくないその気持ちも分かります。

だって、ゼロから新しいものを「勉強」するのって、とても疲れますから!

趣味の分野であれば、お金を貰わなくても勉強するのが人間ですが、単なる必要性からの勉強って、とてもエネルギーが要りますよね。

その時の言い訳の1つとして、

「年を取ってからの勉強は、頭に入ってこないんだ! だから今から新しいものなんて・・・」というもの。

これって、まことしやかに言われていますが、本当でしょうか?

「年齢」と「勉強効率」の関係性

実は、その認識は間違いである!ということが科学的調査で明らかになっています。

(参照サイト)
「外国語をネイティブレベルまで習得する速度は、大人も子供もほとんど変わらないという研究結果」
https://gigazine.net/news/20190513-adults-learn-language-speed/

上記サイトでは、語学について語られていますが、一般の勉強でもほぼ同じ結果が得られたそうです。

では、なぜ多くの人が「年をとると・・・」ということを実感し、そう言うのでしょうか?

有力な答えとしては、

①社会人になると、学生のようにまとまった勉強時間を取ることが環境的に難しくなるから(習得が遅く感じる)。

②高齢になるにつれて、体力の低下が起こり、それに伴い集中力も低下するから(労力の割には頭に残らないと感じる)。

なんだそうです。

もちろん、脳の機能低下もある程度起こることは否定できませんが、それ以上に①と②の影響が大きいそうです。

という訳で、勉強をしないことに対して「加齢」を言い訳にするのは辞めた方がよさそうです。

勉強の為の「時間」と「環境」を意識して作り、体力増強にも努めることで、皆さんが言うよりもはるかに高いパフォーマンスが出せるようですから、要するに「覚悟」と「やる気」の問題ということになりそうです。

RPAツールの習得に関しては、「覚悟!」と言えるほどハードルの高いものではありませんが・・・。

 

最後に芸能人である「黒柳徹子」さんの名言をご紹介しておきたいと思います。

アタシはピアノを始めたとき、いい年だったのよ。

 

今から習ったってしょうがないわよ、年だし。
でもね、考えたの

 

今始めなかったら
来年の今頃、私はこう思うわ

 

去年始めていれば、ピアノ歴1年だったのに!って

 

そして10年たったら
やっぱり10年前に始めていればよかった
って思うかもしれないでしょ

 

だって10年続ければ、もう初心者じゃないわ。

 

ピアノ歴10年って立派なキャリアよ!