私事ですが、今日スポーツジムを退会してきました。
先月、2か月ほどの休会手続きをしていたのですが、どうも収束まで六か月以上は掛かりそうだとの判断からです。
2020年に入って、歴史に残る災害となっている「新型コロナウイルス」。
現在、4月の上旬ですが、収束の目途がたっていない状態です。
一般的な意見だと、ワクチンや治療薬の普及を考慮して、収束は「2年程度」掛かると言われていますね。
既にいくつかのワクチンは開発されており、現在治験中というニュースは出ています。
さて、最終的にどれほどの被害が出るのか分かりませんが、新型コロナウイルス自体の収束は、世界各国協力の元、ほぼ時間の問題と言える状態に見えます。
しかし、厄介なのは、経済の方でしょうか。
人によってはこれも、「人と物の物流が回復すれば、経済もすぐに回復する」と楽観的に構えている人もいますが、どうでしょう。
良くも悪くも、新型コロナウイルス前と後で、世の中の働き方を含めてビジネスが大きく変わりそうです。
ビジネスが変わるとは?
以前、ホリエモンが動画の中で、「車の自動運転により、世の中のビジネスモデルが大きく変わる」といった趣旨の話をしていました。
簡単にまとめると、
■車産業のジレンマ
現在、ほとんどの車の稼働率は10%程度であり、乗っていない時間の方が長い。
↓
車が完全自動運転化が実現すると
↓
スマホで最寄りの自動車を呼び出すのが主流になり、都市部では車を所有する必要がなくなる。
↓
数多くある「駐車場」や「ガソリンスタンド」がなくなる。
↓
車関連のお店が減り、その空き地に別のビジネスが生まれてくる。
といった話です。
車製造メーカーとしては、沢山の車を売りたい訳ですが、技術の最先端を追求すればするほど、上記のようなジレンマに陥ることになります。
かといって、自動運転開発競争から逃げても、同じ運命を辿ることになるので、厳しいところです。
デジカメの登場により先細りとなった富士フィルムが、写真業界から化粧品業界への上手に転身したように、自動車産業も既存の技術を上手く活かし、利益率の高いビジネスモデルが構築する必要があります。
最高益を記録しているトヨタの社長が、社員に「もっと危機感を持て!」と言っているのは、こういうことだと思います。
新型コロナウイルスがビジネスに与える影響とは?
話が逸れましたが、今回の新型コロナウイルスも既存ビジネスの形を変えるきっかけになるでしょう。
例えば、ほとんどペーパーレス化が進んでいなかった某企業などでは、3月は決算期ということもあり、経理部は全員出社というところもあったようです。
セキュリティの問題もそうですが、それよりも紙媒体が多いので、自宅で出来ないという理由が大きかったようです。
紙媒体が多いと、どうしてもそれを捌く人数が必要になってきますからね。
これは一例ですが、経営者の方は今回の一件で、いままで騙し騙しやってきた業務の問題点が浮き彫りになってきたと思います。
「働き方改革」と言われても、参考になる事例が周りに少ないし、従業員からもそれほど求められていないので、まあいいかという雰囲気だったと思います。
それが今回の件で一変するでしょう。
日本では、南海トラフ地震など、天変地異の可能性も考慮しておく必要もあり、BCP(事業継続計画)に必要性を改めて強く感じた経営者も多いでしょうね。
新型コロナウイルス後の世界
それにしても、リーマンショックの時には、金融関係で働いている人以外では、直接影響を受けた人は多くなかったはず。(もちろん、間接的には影響がありました。)
しかし、今回の新型コロナウイルスは、全業種で直接的な影響を受けています。
その影響は飲食など店舗を構えるビジネスで早期に多大な影響が出ていますが、その他の業種も時間差の話です。
物販だろうが、不動産だろうが、遅かれ早かれ大きな減収となるでしょうね。
今年の年末あたりでは、街は空き店舗が目立ち、ボーナス無しの会社も少なくなく、求人も少なく、世の中全体が重苦しい雰囲気になるのでしょう。
しかし、ピンチはチャンス。
不況は、起業に向いているという経営者は多いものです。
人も物も安く手に入るから。
余力のなくなった企業でも本当に必要なものには、お金を払います。
そういった需要に合った新しいビジネスがまた生まれてきて、既存の会社も変化せざるをえないでしょう。
既存の会社に必要な変化を簡単に言えば、
『一人当たりの生産性を上げ、少ない人数でもまわせる、より効率的な体制に強化する』
でしょうか。
「種の起源」を発表したチャールズ・ダーウィンのいう「自然淘汰」。
『強い種が生き残るのではなく、変化に適応できた種が生き残る』
を体現できた企業が生き残るのでしょうね。