私が初めてRPAに触れてから、気が付けばもう3年になりますね。

初めてRPAの動きを生で見た時には、やはりある種の感動がありました。

以前Youtubeでプログラミングを推奨している人の動画を見た時、
「初めてプログラミングを目にした時、すげー、まるで魔法だ!と感動したんですよ!」
と熱っぽく語っていた姿に親近感を覚えます。

 

感動ということで言えば、30年程前、多くの人がインターネットに触れた時と同じような感覚だと思います。

「おぉー、知らないうちに、もうこんなのが当たり前の時代になったんだな。」と。

 

 

「RPA」初体験

私が当時見たのは、人が作ったRPAロボットでしたが、その動きの速さに驚き、夢中で動きを追っていたことを懐かしく思い出します。

人間の認識力の限界を超えたスピードで目まぐるしくウィンドウが出たり消えたり、数字が瞬時の内に入力されたり…。

上記のYoutuberではありませんが、「魔法みたい!」に感じたのは確かです。

同時に、「この先、コンピュータが人の仕事を奪うというのは、こういうことなんだ!」と腹に落ちた瞬間でもありました。

カルチャーショックというやつですね。

 

その後、RPAの魅力に引き寄せられ、RPAエンジニアとして生活するようになりました。

今ではRPAに対して、当初抱いたような幻想的なイメージは、さすがにかなり薄れてしまいましたが、RPAロボットを作成し、最後まで完走するのを見ては、ちょっとした陶酔感を味わうことはあります。

その一方で、RPAの悪いところというか、未成熟な面も目につくようになり、ロボット作成中にいら立ちを感じることも多々ありますね。(苦笑)

 

しかしまあ、人間って元々、「何かを作り上げる」という作業は好きなんだと再認識させられるのです。

RPAにおいても、実際の作業となると細々としたパーツを組み上げていく訳で、そこに派手さはありません。

画面に向かってキーボードとマウスをカチカチと夢中になって動かしていると、あっという間に数時間が経過する世界です。

なので、プログラミング同様に人を選ぶ性質があるのは確かですが、PC上でロボットが動いている様を見るだけでも、多くの人にとって楽しいと感じられるものだと思います。

全く知らない業務に対して動いているロボットだと「ふーん」くらいかもしれませんが、自分が普段やっている業務をロボットが行っている様子を見れば、きっと「RPAって面白いな!」と感じるはずです。

 

大企業においては、RPAが入っていない会社を探す方が難しいという状況になっていますが、中小企業においては、依然として「RPA」という単語自体を知らない経営者も多い状況です。

世の中には粗悪品である「なんちゃってITツール」が沢山あり、ITツールの新規導入自体に嫌悪感を示している経営者層も少なくないように感じます。

そういう意味では、「RPAツール」は稀に見る万人向けの良品であり、ヒット商品でもあります。

多くの企業において費用対効果の高いツールなので、食わず嫌いで終わらせるには勿体ないサービスだと心から思います。(もちろん、PC上での作業量が少ない一部の企業においては、必要ないケースもあることは認めます。)