RPAツールの存在を知ってから、もう9年くらいでしょうか。

「これは流行る!」と思い、独学から始めたRPAの勉強ですが、当初はまともな書籍もなく、結構苦労しましたね。

私は、UiPathという無料RPAツールが提供している動画を見て勉強したのですが、当時はまだ英語解説に日本語の字幕が一部に付いているような時期でした。

それなりの決心で勉強を開始したので、途中で止めることはなく、すべての章を2周した後、いざ自分の業務を自動化しようとしたところ、「えっと、ここから何をすればいいんだ?」となったのです。

つまり、何にも習得できていなかったのです(苦笑)

 

そこから、一旦RPAツールを離れて、Excelマクロの勉強をしてプログラミングの基礎を学び、再度帰ってきたときには、ようやく動画の内容を理解できたというお話です。

今思えば、その解説動画での一番の問題は、「プログラミングの基礎知識は、無理して覚えなくても大丈夫」と言っていたこと。

私はそれを真に受けて、変数の「型」という概念を理解していなかったのです。

UiPathは特に、プログラミングチックな構造なので、そこを無視しては、最初の段階から進めない仕組みになっています。

そういった個人的なトラウマもあり、弊社のe-Learningコースでは、プログラミングの基礎に時間を割いています。

そのため、すぐにPADを触れると思って弊社の教材動画を見た人には拍子抜けであり、難しく感じるかもしれませんが、それを無視して解説を進めても私の二の舞になるとの判断からです。

■RPA初心者が最初に不安に思うこと

私がRPAの勉強を始めた当時は書籍はもちろん、インターネット上にもあまり情報がありませんでした。

それでも、RPAツールであればなんでもいい!というのであれば、多少のブログ記事がありました。

そのため、RPAツールは違えど、そこで解説されている自動化を当時使っていたRPAツールである「WinAutomation」で再現するという勉強法を行っていました。

そこでとても不安になったことが1つあります。

それは、

「このロボットの設計自体は分かった。でも、これを自分で思いつかなくてはいけない場面に出会った時、果たして自分は本当にちゃんと動くロボットを造れるのだろうか?」と。

まったく同じロボットを造るのであればよいですが、実践では少し違った形で出てくることが珍しくありません。

その時、「あっ、これはあの時作ったロボットと同じ考え方で行けるな」とその手法を閃くことが自分にできるのか?と不安に思った訳です。

 

■結果

結論から言えば、杞憂に終わりました。

流石に毎回すぐに「過去にやったことがあるものと同じだ!」とはなりませんでしたが、ちょっと考えたり、少しRPAツールを動かしてみることで自然と解決しています。

場合によっては、備忘録に残しておくことで、「あっ、確か同じようなところで躓いて、備忘録に残しておいたなぁ」と気づき、そちらを参照することもあります。

ですので、これからRPAツール習得を目指す方々にアドバイスしたいこととしては、

「RPAツールは”一般的なプログラミングと同じように、解き方がある程度確立されていて、”定石”ともいえるベストプラクティスをどれだけ知っているか?という点で差が付きやすいとも言えます。

流石にRPAツールの操作方法だけ覚えて、毎回自分で解き方(アルゴリズム)を編み出そうとするのは大変ですし、効率がとても悪い。

なので、習得のために、1つでも多く良問を手を動かして解いておくことが、将来の自分を楽にさせる秘訣ですよ!」