「AIエージェント」。

にちゃんねる風にいえば、「とても厨二心をくすぐる」ツールだと思います。

まだ、音声対応ではなく、画面に入力するタイプのチャットボットと変わらないように見えますが、一度使ってみると「あぁ、なるほど。未来の働き方というのは、この延長線上にあるのだな!」と感じることができると思います。

AIアシスタントとして、今までにも数多くの映画で登場しているので、何気にわれわれは違和感なく受け入れられるのではないでしょうか。

では、話を本題に。

■「AIエージェント」導入事例は既にあるのか?

はい!既に効率化を重視している会社においては、活躍しています。

今回は、トヨタ自動車を紹介しましょう!

<トヨタ自動車>

トヨタ自動車はエンジニアの知見共有と開発スピードの向上を目的に、社内向けAIエージェントシステム「O-Beya(大部屋)」を導入した。

ベテランの専門知識や過去の設計データをAIに蓄積し、いつでもアクセスできる「仮想の技術相談室」を実現した。

 

現在、利用しているのはパワートレーン開発部門の約800人。

エンジン設計などに関する質問を入力すると、過去の設計書や最新の法規情報を横断的に検索し即座に回答する。

O-Beyaには振動や燃費、規制など9つの専門AIエージェントが搭載されており、質問内容に応じて協調し、統合した回答を提供する。

従来、複雑な問題はベテランに個別に問い合わせる必要があった。それが包括的な回答が一度で得られるようになり、開発効率や技術力の向上につながっているという。

 

■AIエージェントの用途とは?

トヨタ自動車の利用方法からも分かる通り、現時点でのAIエージェントの利用方法は、「社内の情報共有」に特化した使い方だと思います。

どの会社でも、ほとんどの社内情報は「マニュアル」などのドキュメントにして、共有フォルダやSharePointなどに保存していると思います。

問題は、それがちゃんと活用されていない企業がほとんどだということです。

まあ、既存のシステムでは限界がありますよね。

毎月増えていく情報を本業のかたわら、すべてに目を通していくなんて、多くの人にはできないでしょう。

我々が求めるのは、「欲しい時に、欲しい部分だけがすぐに分かるシステム!」

それを実現できる可能性があるのが、「AIエージェント」なのです。

特に探し物が多い業種においては、早期の導入が他社との差になるでしょう。