初めてRPAツールに触ってから、はや5年ほど経過しました。

当時、完全なノンプログラマーだった私ですが、「RPAは、プログラミング未経験者でも使えるツールです!」というメーカーの甘い言葉に惑わされて!?、チャレンジしたのです。

一番最初に触ったのは、UiPathという名前のRPAツールでした。

無料であったことと、無料の解説動画がホームページ上にあったことが決め手でした。

とはいえ、当時はまだ英語の解説動画に日本語の字幕が申し訳なさそうに付いているような動画でしたね。

それを毎朝早く起きて視聴し、結果として全レッスンを2周したのです。

そしていざ自分独自のロボットを作成しようとパソコンの前で・・・

「・・・まず何をどうすればいいんだ?」

 

なぜ、こんなことになったのでしょうか?

カリキュラムを2周もしたのに!?

それでは、私の経験を踏まえながら、解説しましょう。

(その1)プログラミングの基礎知識が無さすぎる

ここは、RPAツールのメーカーや販売店側にも、責任があると思います。

ズバリ「RPAを使うのに、プログラミングの知識は必要ありません」は、嘘です!

私の場合は、プログラミングに必須の「変数」と「型」の概念を理解せずに、動画を進めたことが原因でした。

だって、動画の中でも「このあたりの知識は、必須ではありませんので、このまま進めて構いません。」って言っていましたし!

おかげで、動画でやったこと以外のものを目の前にした時、すぐに行き詰ったのです。

実際、UiPathの勉強に行き詰ってから、「やはりプログラミングの知識が必要だ!」と悟り、先にExcelの「VBA Expert(Standard)」の資格を取得しました。

そのあと、再度UiPathのチュートリアル動画を観て、「あぁ、そういうことか!」と、やっと腹に落ちるようになったのです。

つまり、「RPAツールを使いこなすのに、プログラミングの基礎知識は必須」ということです。

(その2)RPAツールで、作りたいもの(自動化したいもの)が思い浮かばない

RPAツールについて調べてみると、世の中にいくつか無料で使えるRPAツールがあることに気づきます。

とはいえ、すぐに実践投入する訳にもいきません。

それぞれのRPAツールにもクセがありますし、細かい部分まで理解していないと、トラブルが起きた時に目も当てられませんし、責任問題にもなってきます。

しかし、一般家庭において、RPAツールで自動化したい!と思うような題材ってなかなか無いと思うのです。

せいぜい、エクセルファイルやWebに文字や数字を入力してみるといった、数行から十数行で終わるようなものしか思い浮かばないと思います。

そこで改めて思うのです。

「世の中一般の企業は、RPAツールを使って、何を行っているの?何を自動化しているの?」と。

そして、対戦相手のいない格闘ゲームのように、RPAツール習得の熱意が失せていくのです。。。

(その3)エラーの意味が分からない&聞ける人が周りにいない

少しRPAツールの使い方を覚えてくると、その面白さが分かってきて、色々なものを自動化したくなるのです。

「ハンマーを手にすると、すべてのものが釘に見える」という言葉がありますが、正にその状態です。

それはそれで良いことなのですが、RPAツールが思い通りに動いてくれないトラブルに直面する数も増えてくることになります。

特に大企業や長年使っている社内システムが古い場合に、出くわし易いと思います。

「教科書通りにやっているのに、なんで動かないの?」

「昨日はちゃんと動いたのに、なんで今日はロボットが止まるの?」

「通常は問題ないのに、どうして時折、変な数字や文字が入力されるの?」

といった問題が出てくるのです。

すぐに解決策を教えてくれる人が回りにいれば良いのですが、そうでない場合、結構精神がすり減ることになると思います。

無料版のPADが登場してから、まだ2年が経過していない状態であり、他RPAツールに比べると、インターネット上に情報が少ないということは否めません。

ピンポイントで自分の欲しい情報を探し出すのも、一苦労だと思います。

 

以上、今回は3つ挙げてみました。