通信販売の変遷
私が子供の頃、お年玉を使ってバスケットボールで使う靴を通信販売で買おうとした時、親に止められた覚えがあります。
理由は、「ちゃんとモノが届くかどうか分からない」からです。
確かに、当時はそういった詐欺事件が珍しくなかったような気がします。
それがいつの間にか、インターネットを経由して、商品を買うということが、すっかり当たり前のことになってしまいました。
アメリカにおいても、ここ10年程度で大型のショッピングモールの倒産が相次ぎ、数多くの店舗が廃墟になっているそうです。
この流れが逆流することはないでしょう。
日本の状況もしかり。
日々流通が発達し、どこに店舗を構えるのか?ということは、さほど問題ではなくなってきています。
さて、本題に。
ECサイトでの事務処理(管理画面)を自動化する
ECモールに出店されている多くの企業は、1つのところだけに出店されているケースは少ないと思います。
「楽天市場」に出店している企業は、「Yahoo!ショッピング」等にも出店されているところが多いです。
厄介なのは、出店が増えるほど、売り上げが増えるほど、管理が複雑かつ大量になることです。
そういったことがあり、弊社においても、「管理画面の自動化ができないか?」というお問い合わせを時折頂くようになっています。
答えから言えば、「できます!」
そこに明確な仕分けルールがあるのであれば、RPAで自動化できます。
「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」、「Amazon」等々をまたいで、一括処理させることもできます。
現時点で作成・運用している企業様においても、ご依頼内容がバラバラで、毎回異なる自動化ロボットを作成しています。
更には、「こんなこともできますよ!」という形で、ご依頼以上の付加価値を付けてご提案できることも多く、ご満足頂いております。
そもそも「RPAは何ができるの?」
RPAで出来ること全てを挙げるのは難しいですが、
・指定のURLへログイン
・ファイルのダウンロード
・ファイルのアップロード
・指定の入力欄へ、ご希望のテキストや数字を入力
といったことはもちろん、
・申し込み数が「0」以外の時だけ処理する
・決まった時間に処理する
・時折表示されるメッセージに関しては、「OK」ボタンを押してスルーする
等々、イレギュラーな事象への対応も可能です。
基本、RPAは、「我々がキーボードとマウスを使って実現できることであれば、ほぼ再現できる。」と思って頂いて構いません。
そんな一見すると万能なRPAですが、もちろん弱点もあります。
RPA導入の問題点
それは、自動化ロボット作成時と環境が異なると、RPAはストップしてしまうということです。
具体的には、
・管理画面のレイアウトが変更された
・ある日、突然今までにない画面が表示されるようになった
・アプリケーション(Excelなど)で仕様変更があった
といったものです。
Google検索などで、「ECサイト 自動化」といったキーワードで調べると、RPA関係のサービスを提供している会社が複数出てきます。
ここでの問題は、「RPAツールの販売」をメインに行っている会社です。
どの会社も「サポートが充実しており、ロボット作成を最後まで・・・」と書かれていますが、RPAの知識ゼロの状態から、自分で学んで自動化するというのは、かなりハードルが高いです。
「プログラミングの知識必要なし」とも謳われていますが、それも嘘だと思った方が良いでしょう。
なので、購入後、恐らく大半の方が、「業務を自動化したいのであって、RPAを習得したいのではない!」と愚痴りたくなると思います。
目的が、ECサイト管理画面の自動化だけであれば、間違いなく「外注」した方が良いでしょう。
RPA自体に強い興味があるとか、会社全体の業務自動化を考えているというのでなければ、そのエネルギーをマーケティングなどに費やした方が良い結果になる企業が多いと思います。