預言者でなくとも、多くの人が出来る未来予測があります。
それは、『今後ますます世の中は、自動化される』というもの。
これを否定できるエビデンスを出せる人はいないでしょう。
もちろん、我々が生きているうちに、すべての事をロボットがやってくれて、もう働かなくてもよくなる時代は来ないと思います。
100年後、200年後においては、強いAIが登場し、食糧問題が完全解決し、ひょっとしたらベーシックインカムで悠々自適に過ごせるようになるのかもしれません。
ただ、その「過渡期」には、当然生みの苦しみと言われるような、大変な時期があると思います。
時代が求めているもの
私が最近感じることは、「多くの業界において、ITの基礎知識を求められるようになったなぁ」ということ。
もう若年層においては、「私は機械に疎くて・・・」というのが通じなくなっている気がします。
年齢を問わず、官民を問わず、すべての業界において、マネジメント層に属する人には、必須の知識といって良いでしょう。
プログラミングが出来る必要はありませんが、世の中にはどういった最新技術が登場しており、それが自分の業界にどのように影響を与える可能性があるのか?ということは、常にチェックし、場合によっては早めに導入に踏み切る判断をすることが求められています。
ただ、正直なところ、日本は横並び意識が強く、「ライバルのA社さんでも導入しているという話は聞かないので、慌てて導入しなくてもいいだろう。」とノンビリしている企業が多いのも否定できません。
今、伸びている会社の特徴
しかし、伸びている企業はIT導入に大きく舵を切っています。
よく例に挙げられるのが、「ユニクロ」や「星野リゾート」。
両者とも業界の区分で言えば、ITではありません。
しかし、今ではIT企業並みに多くのエンジニアを抱え込み、社内のITを推し進めているのです。
ITといえば、外注が一般的であった日本企業ですが、それでは世の中のスピードについていけないとのことで、内製化を図っているのです。
実はこういった非IT業においても「エンジニアを社員として雇用する」というのは、欧米では結構当たり前なのです。
IT後進国と呼ばれる日本が異端なのですね。
今や、生産性の高さ≒IT化の度合いといっても過言ではない時代に突入していますから、十年一日の如しで会社経営を行っているところは、ある日突然にっちもさっちも行かなくなっていることに気づき、茫然とするかもしれません。
ITツールの厄介なところは、冷蔵庫や洗濯機のように買ってきてすぐ使いこなせるという代物ではないことです。
どうしても、社内のシステムやスタッフが使い方を覚えて、業務に馴染むまでに時間が掛かるのです。
自動化への心構えとは
イギリスを発生源とした「産業革命」では、多くの人が自分の仕事が奪われる!と危機感を持ち、工場打ちこわし騒動も起きたほどでした。
しかし結果としては、仕事の総量が減るどころか、違う仕事が数多く発生した訳です。
そして、2000年前後のインターネット革命においても、同じように多くの仕事が登場しました。
では、AI革命(シンギュラリティ:技術的特異点)と呼べる時代が来ても大丈夫か?
実はこれ、専門家の中で少し心配されているのです。
今までは、新しい技術が生まれることで、それに伴い新しい仕事も生まれてきた訳だが、強いAIによる自動化が進むと、新しく産む仕事よりも、無くなる仕事の方が多いのではないか!?と言われているのです。
今は10人で行っている仕事が、管理者の1人、もしくは2人で出来るようになるからです。
「そうしたら、ロボットを作るとか管理する仕事が生まれるでしょ?」という意見がありますが、無くなる仕事に従事している人の総数と比較した場合、受け皿としてはとても足りないという予測データがあります。
また、ロボットを作る・管理するというのは、かなり高度な知識が問われる仕事になるので、誰でもすぐなれるという訳でもありません。
現在のプログラミング市場を見るとお分かり頂ける通りです。
その人本人の「資質」の部分もありますし、どんなにやる気があっても、未経験の場合には「年齢制限」に引っかかる場合もあります。
つまり、少ない「椅子」を多くの人で取り合う状況が生まれる可能性が低くないということです。
自動化の波に「乗る」か?「飲み込まれる」か?
そのためにも、今から「ロボットを使う側」に回っておくべきだと思うのです。
突然、ゼロからチャレンジするのは大変ですが、今あるロボットが進化するというのであれば、努力次第で付いていくのは難しくないはずです。
あなたがまだ若かったり、社内においてチャンスがあるのであれば、プログラミングを学ぶというのも良い選択肢になる可能性は高いと思います。
もしそうでなければ、今のスキルとシナジー効果のある自動化スキルを学んでみてはいかがでしょうか?
Robotic Process Automation(RPA)は、この先どんどんAI(人工知能)と融合していきます。
つまり、処理できる範囲が広がっていくということです。
純粋なプログラミングが無くなるとは思いませんが、「ノーコード・ローコード」と呼ばれるツールは、今後もその存在感を増していくことになるでしょう。
結果として、「自動化ツールを作る」側になるのか、「自動化されたシステムを管理する」側になるのか?ということが問われてくると思います。
そのどちらでも無い場合には、「マックジョブ」と言われる、特別な知識やスキルが必要とされない単純労働&低賃金に従事することになる可能性がとても高くなる未来が待っていると思われます。