RPAツールを1年も勉強していると、必ずあることを感じる瞬間というのはあるのです。
その「あること」とは?
それを今回語ってみたいと思います。
①半年ほど前の自分が作ったロボットを見ると、手直ししたくなる
これは、RPAエンジニアあるあるなのです!
色々気を使いながら、苦労して作成したロボット。
もちろん、ちゃんと動きます。
しかし、本番稼働してから半年ほど経って、改めて自分の作ったロボットをみると、色々と粗が見えてくるのです(苦笑)
変数名の付け方が分かりづらいものだったり、フローがパッと見わかりづらいものだったり、違うアクションを使った方が処理が速かっただろうなとか、それはもう色々と目に付くのですよ!
まあ、それが分かるということは、自分の成長の証であることは確かなのですが、「レベルの低いロボットを作っていたのだなぁ」と恥ずかしく思い、時間に余裕があれば、最初から作り直したい!と思ったりすることもあるのです。
とはいえ、実際には問題なく動いているものを敢えて修正するということはあまりしませんが。
理由としては、ユーザー側としてはロボットの中身が洗練されているかどうかなんて気にしませんし、そもそも毎回正常終了する安定性の方が重視されるからです。
それに勝手に修正して別の問題を引き起こす可能性がゼロではありませんし、修正すると再度テストで何回もロボットを回す必要も出てきます。
そうなると、「その人件費は誰が払うの?」という別の問題が出てきたりもする訳です。
②RPAツールによる自動化は、RPAツールに精通するだけでは十分ではないと感じる
RPAツールの操作方法に精通するというのは、もちろん必要です。
しかし、それだけの知識では十分ではないと感じる場面によく出くわします。
私が特に感じるのは、「ネットワークの知識」ですね。
幸い自分のケースでは、RPAエンジニアになる前にネットワーク系商材を扱う営業をしていたこともあり、お客様側の担当者とお話しても困ることは、まずありません。
でも、事務職からRPAエンジニアになった人だと、そのあたりの知識不足に困ることがあるのではないでしょうか。
そういえば、あるIT系ではない会社の担当者様とお話した時、「社会人の嗜みとして、うちの事務職の人にもITパスポートが取得できる程度の知識はつけてもらうようにしている。」とおっしゃっていました。
やはり、どの業種でも仕事でパソコンを頻繁に使うことがある環境では、ある程度パソコン用語が理解できないと仕事に支障が出るようです。
③「(RPAロボットにやらせるよりも)手作業でやった方が速くない!?」と言われることがある
確かに、「RPAツールは、手作業で行うよりも3倍以上のスピードで処理される」というのは、事実といって良いでしょう。
しかし、ケースバイケースであったりするのも事実です。
RPAツールは、自動化対象のアプリケーション・Webの反応を待って、次の動作に移ることが多く、その間待機することが多いのです。
そのため、例えばお客様の情報を1件だけデータベースに打ち込むといった場合、手作業に慣れている人が行うと、ロボットの処理時間よりも短い時間で完了できることがあるのです。
さらにロボットを動かすための事前準備として、処理ファイルを指定のフォルダに手作業で入れて、ファイル名を変更して・・・といった作業を含めると、手作業の方が速くて楽!と感じる場面に出くわすことがあるでしょう。
④自分の作ったロボットのことが、中々思い出せない
毎日のようにRPAツールでロボットを作成していると、過去に作ったロボットの詳細が分からなくなります。
私の場合では、僅か1か月くらい前に納品したロボットについて突然質問されても、細かい部分はほとんど思い出せないですね(苦笑)
なので、お客様から「〇〇を変更したいんだけどすぐできる?」とか、「エクセルに列を1つ増やしても大丈夫か?」とか言われても、なかなか即答できないのです。
数多く継続的にロボットを作っていると、頭の中がゴチャゴチャになってきて、どのロボットをどのように作ったのか、分からなくなるのですよ。
自分で苦労しながら作ったからこそ、ちゃんと覚えているような気がするのですが、不思議とRPAで作ったロボットに関しては、記憶が曖昧になりがちなのは、何故でしょうか?
⑤アプリケーションの仕様にイライラする
RPAは、アプリケーションを問わずに自動化できるツールであることは、RPAの特徴の1つです。
しかし、思うように動いてくれないアプリケーションは、少なくありません。
新しいアプリケーションほど、ショートカットキーが多かったり、UI要素が取りやすい造りになっていたりとRPAツールにフレンドリーですが、古いアプリケーションでは、真反対の状況になりがちなのです。
ユーザーから見れば、「ただ、そこをクリックするだけでしょ!?」と思うような動きが、RPAツールでは上手く再現できなかったりとRPAエンジニア泣かせな造りになっているということがあるのです。
毎回上手くいかないならまだしも、上手くいったりいかなかったり…。
そんな時は、色々試しながら、最終的に「苦肉の策でなんとか…」というようなスッキリしない終わり方になることも少なくないのです(苦笑)
以上、RPAエンジニアあるある話を5つ挙げてみました。