「RPAって、素人でもすぐに使えるものなの?」
って聞かれた場合、私は、
「その人のプログラミング経験の有無によりますね。Excelのマクロ程度で良いので、ある程度自分で組めるという人は下地がある分、習得が早いですね。」
とお答えしています。
そうすると、今度は、
「プログラミングというと、やっぱり数学の知識とかセンスが必要なんですよね?」
と聞かれることがあります。
プログラミングに数学的センスは必要か?
一言でプログラミングといっても、その範囲はとても広いものです。
なので、一概に言うことはできません。
しかし、一般論で言えば、数学と言えるほどの知識が業務で要求されているプログラマーは多くないと思います。
世の中には文系出身のプログラマーも多く、皆さんが思うほど数学の知識を多用するほどの難しいことはやっていないと思って大丈夫です。
もちろん、AIとか暗号化といった一部の分野においては、ハイレベルな数学の知識が要求されるものがあるのは確かです。
数学と言えば、私が個人的に印象に残った話を1つ。
2009年に上映されたパニックムービーと呼ばれる映画で「2012」というものがあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/2012_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
CG(コンピューターグラフィックス)が多用された映画で、映像がリアルなことが話題となり、視覚効果賞も受賞しています。
このCGを担当したチームの中に、日本人男性がいるのです。
ある番組で特集されていたのですが、アメリカのCG技術にほれ込み、単身渡米したそうですが、映画製作の中で特に困ったのが、「水の流れ」をCGで表現することだったと言います。
この「水の流れ」をCGで表現するには、数学の知識が必要だということを痛感し、日本から中学生・高校生の教科書を取り寄せ、数学を勉強し直したそうです。
これと同じような話を最近、AI関係のプログラマーの方からも聞きました。
その方も、元々文系出身だったということもあり、数学の知識が不足していたそうで、必要性から上記の彼と同じように中学校の教科書からやり直したと言っていました。
RPAにも数学は必要?
結論から言えば、必要ありません。
ほとんどのケースで、算数レベルの知識で大丈夫です(笑)
RPAツールをマスターする上で必要となるものを挙げるとすれば、
・Windowsの操作方法
・ITの基礎的な単語の知識(※中級以上を目指すなら、ネットワークの知識なども必要)
・HTML (※ブラウザからデータを取得する必要がある場合)
・Excelの関数やショートカットキー
といったところでしょうか。
あと、扱う業務によっては、SQLとかVBAといった知識も必要になってくるかもしれませんが、それは自動化する内容や会社の業務によりますので、一般的とは言いづらいと思います。
そもそも、上記の項目についても、事前に勉強しておく必要はなく、RPAを勉強する中で一緒に覚えて行けば良いことではあります。
但し、指1,2本でキーボードを打っているようなコンピュータ初級者の方だと、RPAの勉強は後回しにして、Windowsの勉強から始めた方が良いでしょう。
急がば回れ!です。
という訳で、数学といえるレベルの知識がRPA習得では必要ないです。
少なくと私が今まで携わったロボット作成においては、そうでしたので、これからRPAを勉強したいという方、ご安心ください。