RPAツールとは何か?というと、簡単に言えば、

「自動化のプログラムを作成できるソフトウェア」です。

一般的なプログラミングとの違いを言えば、コーディングと呼ばれる作業をツール側が代行してくれる点です。

なので、RPAツールで作成した「ロボット」を動かすと、その裏ではプログラミングと同じことが行われているという訳です。

結果、自動化という意味では、「プログラミング」でも「RPAツール」でも、ほぼ同じことが出来るということになります。

 

プログラミングを勉強するのと、何が違うの?

一言でプログラミングといっても、言語の種類も沢山あります。

言語によって、それぞれ得意分野があり、それに沿って使用する言語を選ぶというのが一般的です。

プログラミングのハードルというと、ゼロから始める場合、習得に掛かる時間と労力が高いということが指摘できます。

Web広告などでも、よくプログラミングスクールの宣伝がされていますが、概ね最短コースでも「3か月」といったものが多いように思います。

この「3か月」という数字ですが、自動車免許で言えば、ようやく免許取得というレベルです。

つまり、路上運転は認められているが、周りから見れば、個人差はあるにしても「下手くそ」と言われるレベルです。

それはそうです。運転技術と経験は比例するものですから!

 

では、RPAツールを勉強した場合、どうなのか?

某スクールでは、RPAツールのコースとして「100時間コース」を掲げていました。

1日8時間程度として計算して、大目に見ても「半月ちょっと」くらいでしょうか。

単純計算すれば、プログラミングの3分の1以下で習得できることになります。

 

中小企業においては、オーバースペックになりがち!?

オーバースペックとは、「過剰性能」ということです。

多くの会社において、自動化できたらいいな!と思える個所は、結構あるものです。

しかし中小企業において、「月額50万円程度払ってプログラマーを雇用したいか?」と聞かれると、「そこまでは必要ないかな」といわれがちなのです。

最初の1,2か月であれば、お願いしたいこともあるが、恐らく3か月も経つと任せる仕事が無くなるだろうと。

つまり、「オーバースペック」ということです。

実際、私の知り合いでも、「RPAを使える人が社内にいてくれると助かるが、通常は事務作業を、残りの時間を使ってRPAをお願いしたい!」と言われて、採用になった女性がいます。

恐らく、多くの中小企業においても、同じ考え方をしている経営者は少なくないと思われます。

 

社内にRPAが使える人いれば…

パソコン上の事務作業のほとんどをRPAで自動化できます。

とても便利ですよ!

メリットは弊社のホームページにも沢山挙げていますが、
・残業が減る
・業務の属人化を減らせる
・引継ぎが簡単になる

・空いた時間を使って他のことができる
・人為的なミスを撲滅できる
等々、沢山あります。

 

問題となるのは、その「RPAで自動化したいと思われる作業量」ですよね。

中小企業だと、そこまでの「量」は無い場合が多いので、プログラマーを雇うのはコストパフォーマンスがあまり良くない。

となると、

・一部の業務を切り出し、RPAエンジニアに外注する。(通常のエンジニアに任せるより安く出来る)

・社員で余裕のある人にRPAツールの操作方法を覚えて貰う

のどちらかを選ぶというのが現実的な解でしょうか。

 

後者の「社員で余裕のある人」となると、事務職の方が候補にあげられる場合が多いですね。

RPAエンジニアの前職を調べると、事務職だったという人は実際に多いです。

理由を聞くと、「やはり事務の仕事は、AIをはじめとした自動化の影響で今後も先細りの傾向があり、日々それを感じていて、何か技術を身に付けたかった。」という動機が少なくありません。

ですので、皆さんの職場でも同じように感じており、「会社が時間とお金を提供してくれるなら、ぜひRPAを学びたい!」という人はすぐに見つかるのではないでしょうか。

ちなみに、同じRPAツールでも「WinActor」の場合、有料ライセンスとなるため、個人で自宅勉強というのが難しいです。

その点、Power Automate Desktopであれば、無料で利用できるので、勉強環境も簡単に構築できますね。