Dog:なんで、RPAソフトってあんなに高いの?
Robo:いや、僕に言われても。。
Dog:まあ、そうなんだけど、WinActorで年間100万円~っておかしくない!?
Robo:ええ、まあ。でも作っている方としては、「年間100万円くらいはすぐにペイできますよ!」ということなんでしょうけど。
Dog:月で計算すると、約9万円ですか。。RPAで9万円分以上のパフォーマンスが見込めるところにだけ導入して欲しいということですかねぇ。もっと極端に安いのってないの?無料のやつとかさぁ。
Robo:あっ、ありますよ!
Dog:えっ、本当に?RPAソフトをタダで提供してどうやって儲けるの?何か裏があるんじゃないの?
■無料RPAソフトのビジネスモデル
無料のRPAソフトですか? はい、本当に存在します。
もちろん、海外製のものもあれば、日本製のものもあります。
今回は2つ紹介しますが、探せばもう少し出てくると思います。
●WorkFusion「RPA Express」
よくある「無料利用期間」とかではなく、本当に無料なんです!
ただ、「機能制限があるので、高機能版を利用したい方には、有料版を使ってください!」というビジネスモデルですね。
日本人ユーザーとしてのネックは、すべて英語であることや、日本語で上手く解説されているサイトが見当たらないので、英語が苦手でRPA初心者という方にとっては敷居が高いかも。
しかし、AIにも力を入れているRPAソフトなので、将来性は高く評価されているようです。
実際にダウンロードしてみると、容量が1GByteオーバー!であり、インストールして利用するパソコンへの要求スペックも高い、しっかり作りこまれたRPAソフトです。
●MACRO MAN
こちらは日本製です。
しかも、こちらもRPA Express同様に完全無料で利用できます。
こちらのビジネスモデルは、「利用料無料。サポートは有料」というもの。
汎用RPAではあるものの、WinActorやUiPathに比べると、ちょっとインターフェースが分かりづらいと感じるかもしれません。
でも、完全無料は魅力的ですよね。
以上、2つほどですが、完全無料のRPAソフトを紹介させて頂きました。
しかし、個人的には「本当にいつまでも無料なのだろうか?」という疑念はありますね(笑)
一定のユーザー数を獲得できたら、「今のサービス品質を維持するために、料金改定を行います!」というのがあってもおかしくない。
実際、当初は売り切りの価格体系だったのが、突然同額で年間ライセンス制に移行、つまり毎年新しく買うのと同じ価格体系に変わったRPAソフトもあります。
また、「無料」ということは、何かあった時も金銭的な補償はされないということを意味します。
簡単に言えば、「タダなんだから、何かあっても文句言わないでね!」というのが、理屈として通る気がします。
なので、最終的には、料金を採るか、安定性を採るか?だと思います。
RPAソフトは、「年間ライセンス制」が一般的であり、価格も1ライセンス60~100万円が相場です。
平均導入単価で言えば、数百万円~という状態です。
しかし最近では、機能を絞った手頃なRPAソフトも登場していますので、中小企業でも敷居は少しずつ低くなっているのは確かです。
社内でロボットが作れる人がいれば、かなり安くRPAを運用できる下地が出来てきたように感じますね。
RPAソフトメーカーさんも色々とその点を考慮した造りになっていますが、如何せん、日本語表示であろうが英語表示であろうが、RPAソフトの裏側でやっていることは「プログラミング言語を使わないプログラミング」です。
変数とか条件分岐といった概念を理解しないと、ロボットが作れないことには変わりありません。
そこをカバーしようとすると、電話サポートやリモートアクセスによる代行操作、もしくはエンジニア派遣ということになるのでしょうか。
RPAソフトメーカーとしては、多くの方に使ってもらいたい!と考えるものの、サポートが手厚くなりすぎると、今度は採算が取れなくなるというジレンマの中、頑張っているものと思います。
でも、将来的にRPAが「クラス3」まで発達し、音声認識と上手く融合させることで、自動でロボットが作成できる日がくるのでしょうか?
その時には、もう「RPA」という言葉を使わなくなり、単純に「AI」として一括りにされているかもしれませんね。