「RPAを使えば、何ができるの?」

と問われれば、そう!PC上の作業において自動化ができるのです。

でも、ちょっとした自動化であれば、RPAではなくとも誰もが経験したことがあると思います。

一番分かりやすいのは、エクセルの関数とかVBAでしょうか。

入力した数字が一瞬にして計算され、結果として違う数字に換わって表現されるのです。

昔のPCならいざしらず、最近のPCであれば、もう本当に一瞬です!

 

RPAで作業が速くなる理由

RPAに対しても同じような感覚を持っている人も多いでしょう。

しかし、実際は異なります。

速いのは速いのですが、一瞬という訳にはいかないケースが多いですね。

あくまでも、人間の打ち込みや選択作業を代行してくれるだけですから、その間あいだに掛かる時間というものは、必要となってきます。

例えるなら、

<エクセルなど、そのソフト独自の機能を利用した場合>

ポチッ ⇒ パッ(画面が切り替わる音) ⇒ 完了

 

一方で、

<RPAにて同じ作業を行った場合>

ポチッ ⇒ パッ ⇒ バッ、バッ、バッ(入力欄を移動し、打ち込んでいる音) ⇒ パッ ⇒ バッ、バッ、バッ ⇒ パッ ⇒ バッ、バッ、バッ ⇒ 完了

となるのです。

人間が画面を認識し、考えて打ち込む作業時間が限りなく「ゼロ」になるという感じでしょうか。

なので、いくら「RPAで自動化すれば速い!」といっても、作業量によってはそれなりに時間が掛かるのです。

やはり、そのソフトが持っている専用の機能には、速度で太刀打ちできません。

もしそのソフトだけで完結できる処理であれば、RPAに任せるのではなく、そのソフトの機能に任せましょう。

 

ガッカリされましたか?

 

でも、それは使い方次第でなんとでもなると思うのです。

 

RPAの正しい使い方

個人的なたとえ話で恐縮ですが、ドラム式洗濯機の乾燥機能と同じだと思うのです。

コインランドリーにあるようなガスを利用した専用の乾燥機であれば、結構な量でも30分程度で乾燥できます。

しかし、家庭用のドラム式洗濯機についている乾燥機能だと、3時間くらい掛かります。

それに対して、「3時間もかかるの!使えない!」という人は少ないはずです。

なぜなら、多くの人は家事の合間であったり、外出前にセットするだけであり、乾燥機の前でボーと待っている訳ではないからです。

 

RPAもしかり。

一度試してみれば、その作業にどの程度の時間を要するのか分かります。

そこから逆算してやれば良いのです。

RPAにはスケジュールタイマーも用意されていますから、真夜中でも問題なく稼働してくれます。

もし、毎回スピードを要する作業が大量に発生する!というのであれば、複数台のPCに分散化して処理するなどの方法で対応するのがよいでしょうね。

もちろん、その分は余計にRPAのライセンス+専用PCの購入費用が掛かってくることになりますが。