最近、ちょっと驚いたことがありました。

RPAロボの作成・保守をお願いされているお客様からメールがあり、「社内のネットワーク環境が変わったのですが、それに伴いRPAロボが上手く動かなくなったので見て欲しい」という内容でした。

ここまでは珍しくも無い話ですが、そのメールに添付されていた画像を見ると、「UI要素が上手く取得できません」と内容の画面がキャプチャされていたのです。

「あれ?自分、UI要素の取り方とかご案内したことありましたっけ!? 確か担当の方、PADは全くの初心者のはずだけど。。」と私。

ちなみに、そのUI要素が取得できない理由は、対象のアプリケーションが少々特殊で、普通にUI要素を取得しようとすると上手く赤枠が出てこない仕様になっていたのです。

 

その翌日お時間を頂き、リモートにて修正作業を行いました。

その際に、「よくUI要素の取り方自体が分かりましたね?」と聞くと、「過去に7robotsさんがやっているのを見て覚えました!」とのこと。

RPAツール習得のベストな方法とは

私の頭にふと1つのことわざが思い浮かびました。

「門前の小僧習わぬ経を読む」

ふだん見聞きしていると、いつのまにかそれを学び知ってしまう。環境が人に与える影響の大きいことのたとえ。(引用元:goo辞書)

結局ご担当者の方は、特別私が「教えた」ことは無かったのですが、何度か画面共有をしながらPADを触っていたうちに、RPAの概要や操作方法を覚えてしまっていたのです。

また、上記のトラブルについても、別の方法でUI要素自体は取得できたのですが、どうにも「クリック」されないのです。

手を変え品を変え試していたのですが、対象ボタンが黄色くなるものの、クリックされず時間が過ぎていく中、担当者さんの何気ない一言で解決しました!

ご本人いわく、「以前、7robotsさんが他で試されていた方法を使えば、ここでも行けるのではないかと・・・」。

いやー、私よりもセンス良い気がします(苦笑)

 

その後、ついでにということで、他のRPAロボの修正もご相談頂いたのですが、話が早かったです。

繰り返しになりますが、ご担当者様自体はPADでロボを作成したことはありません。

しかし、「今あるロボをこういう風にも使えるよう、変更したいのですが、可能でしょうか?」と聞かれたので、「この変数が該当のフォルダパスを指しているので・・・」と答えると、すぐに「なるほど。ここのパスをこちらに変更すれば良いのですね!」とすぐ理解されるのです。

もともと地頭が良い方なのは間違いないと思いますが、PADにおけるロボの作り方の本質を掴んでいらっしゃいました。

気が付けば、複数のRPAロボを作成し、試運転した後に何か所か修正することを繰り返してきたのが、理解の助けとなったのでしょう。

書籍で学ぼうとすると、どうしても飽きてしまう人が多いと思いますが、実際に画面を共有し会話をしながら、目の前でロボを変更している様子を見ることで、無理なく記憶が定着したのでしょうね。

担当者の方がこのレベルになってくると、こちらとしてもとても助かるのです。

新しいロボをご依頼頂く際に、こちらが詳しい説明をしなくても、「あっ、これだと●●の値が取れないと自動化できないですよね!では、エクセルに列を追加します。」といった具合に話がとてもスムーズに進むのです。

今回のお客様に関しては、「RPAロボの内製化は考えていない」とのことでしたが、将来的に内製化を考えているお客様の場合でも、最初は「ロボ作成を外注」するというのも悪くない一手だと思うのです。

弊社では、RPAロボの全体像から提案まで行いますので、その中で上記のお客様のように、実践的なRPAロボの作り方、社内体制の整え方といったものもご説明致します。

ですので、仮にたった1つのロボを作成しただけでも、独学では中々身に付かない数多くの知識を短時間に身に着けられると思います。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいませ!