どの「RPAツール」を選択するのが一番良いのか?

皆さん、はじめまして。

「7robots代表」&「(資格の学校TAC)RPA専任講師」の千鳥嘉也です。

もう既にRPAツールの選定は終わっており、「Power Automate Desktop」を導入・習得することを決めている!という方は、下記よりご希望のリンク先をクリックしてください。

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では、まだ「どのRPAツールを選択しようか迷っている!」という方は、引き続きお読みください。

マイクロソフトのRPAツール

さて、結論から申し上げます。

どのRPAツールを導入・勉強しようかと検討中であれば、マイクロソフトの「Power Automate Desktop」を選択するのが、現状ではベストだと言えます。

こういうと、「他にももっと有名なRPAツールが沢山あるのに、どうしてPADがベストだと言い切れるの?」と思われたかもしれません。

確かにそうです。

日本において、「三大RPAツール」と呼ばれるRPAツールがあります。

名前を挙げると、「WinActor」、「UiPath」、そして「BizRobo!」です。

この3つで、RPA市場の約7割を占めていると言われています。

特に前から1つ目と2つ目に関しては、皆さんも名前を聞いたことがあれば、触ったこともあるかもしれません。(「BizRobo!」は、元々大企業向けに作られ、営業されていたので、一般の知名度は低いと思います。)

 

では、なぜこれらのRPAツールを私は推さないのでしょうか?

まず、NTTの「WinActor」は知名度と市場シェアは目を見張るものがありますが、導入費用と年間維持コスト(ライセンス料)が高く、利用する限り毎年ライセンス料として100万円以上かかってきます。

今、皆さんが勤めている会社がWinActorを導入しており、それを使わざるを得ないという環境であれば、WinActorを勉強し、習得するのも良いと思います。(そういう私も、元々WinActorのRPAエンジニアでした。)

しかし、そういったしがらみが無い状態で、これから導入や習得をするのであれば、敢えて「WinActor」にこだわる必要は無いと思います。

個人を対象にツールが提供されていないので、自宅のパソコンで勉強環境を作りづらいのも難点です。

 

続いて、「UiPath」ですが、世界三大RPAツールの一角を占めるほど市場シェアがあり、かつ無償使用も一部可能(※1)になっています。 (※1・・・小規模の会社や個人利用に関しては、無償版の利用が認められている。)

今、RPA市場においては勢いのあるRPAツールであり、RPAエンジニアとして仕事を探すのであれば、一番需要があるのは確かです。

ただ、無償使用できるという部分で言えば、Power Automate Desktopと同じですが、プログラムチックな造りとなっており、習得の難易度が比較的高く、ノンプログラマーが独学で挑戦するには敷居が高いと言えます。

 

では、そんな有名RPAツールよりも、「Power Automate Desktop」を何故私が勧めるのか?というと大きく分けて2つあります。

まず1つ目は、「導入コスト」です。

「Power Automate Desktop」は、有償版もありますが、ほとんどの場合、無償版で用が足りるでしょう。

さらに、マイクロソフトが提供しているサービスなので、社内において利用許可を得やすいと言えます。

サードパーティが提供しているアプリケーションの場合、社内のセキュリティポリシーを決めている情報システム部などが、利用を簡単に許可しないという話も良く聞きます。

そういった意味でも、Power Automate Desktopは、マイクロソフト謹製ということでWindows11においては標準搭載されており、導入に掛かる費用・(社内の利用許可を得る)労力が低く済みます。

仮に皆さんが新しい職場に移った場合でも、身に着けたRPAスキルを役に立てやすいでしょう。

RPAツール習得

続いて、もう1つは、「将来性」です。

世の中に沢山ある有象無象のRPAツールでは、突然サービス終了となる可能性があります。

過去において多くのアプリケーションがそうであったように、市場拡大のピークを過ぎると今度は業界内で吸収合併が始まります。

どこかの大手IT企業が買収してくれて、そのまま利用できればまだ良いですが、もしサービス終了となるとそれまで培った知識の価値がゼロになってしまいますし、他のRPAツールでは、またイチからロボットを作り直さなくてはいけません。

これはとても大きな損失です。

 

RPAツールには、クラス(Class)と呼ばれる進化のステージが定義されています。

細かい話は割愛しますが、今後RPAツールとAI(人工知能)が強く結びつき、自動化の幅が広がっていきます。

個人的に、数十年後にはAIにRPAは完全に融合されて、敢えて「RPA」という単語を使う人はいなくなり、その頃には事務処理の9割以上が自動化されていると予想しています。

つまり、AIの開発能力の無い会社のRPAツールは廃れていくということです。

その点、マイクロソフトはAIの研究開発においても最先端を行っており、他のRPAツールメーカーに比べて頭1つ、2つ飛びぬけているといっても過言ではないでしょう。

そういえば、今とても話題になっている「Chat GPT」も「Bing」に導入されましたので、PADの方も何らかの恩恵があるかもしれませんね!

ですので、「どれか1つRPAツール習得するのであれば、どれが良いのか?」と聞かれれば、「Power Automate Desktopが良いでしょう!」と私はお答えするのです。

RPAは難しい

RPAによる自動化で、毎日1時間かけて行っているルーチンワークを無くしたとすると、約20営業日・時給2000円(正社員換算)として計算した場合、4万円(以上)のプラスになります。

一年で計算すれば、48万円(以上)です。

(以上)と書いているのは、その時間を他の生産的な仕事に費やせることや、打ち間違い・読み間違いといったヒューマンエラーが無くなること、そのほか引継ぎが簡単になる等、数多くのメリットがあるからです。

ですので、少しでも早く自動化すればするほど、その恩恵が大きくなります。

にも関わらず、「今は忙しいので、もう少し時間が出来てからRPA導入を検討したいと思います。」と言う人が多くいます。

それに対して、ズバリ言います!

逆です!

忙しいと感じるなら、むしろ少しでも早く導入してください!

 

なお、導入においてロボットの「内製化」と「外注」のどちらが良いのか?という点では、悩まれるかもしれません。

それに関しては、正直どちらが良いと一概には言えません。

社内のヒューマンリソースに余裕があり、RPAを勉強したいという熱意のある人がいれば、内製化が良いでしょう。

逆の場合は、外注が良いと思います。

手前味噌となりますが、弊社では両方対応していますので、お気軽にご相談ください。

RPAツール導入により、頑張る皆さんのライフワークバランスが改善されることを切に願っています。

RPAなら7robots

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