『RPA』のQ&A

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「RPA」の導入は、社内の仕事を劇的に変えてくれる可能性があるのは、確かです。
しかし、「RPA」は発展途上のサービスであり、「強み」と「弱み」を理解した上で、適材適所に導入する必要があります。

 

それでは、よくある<質問>と<回答>をみていきましょう。

何でも自動化できるの?

⇒(回答)PC上の反復作業のみです。

作業の回数は100回でも1000回でも簡単かつ正確に繰り返すことができますし、ExcelとWeb、Outlookとメモ帳といった具合に異なるアプリケーションを繋ぐ自動化も可能です。

しかし、創造性が必要となる「メールの文章を考える」といった、ゼロから1を作るようなことは、まだできません。

とはいえ、利用するアプリケーションを問わず、「キーボード」と「マウス」操作を行うことができる為、自動化できる範囲はとても広いです。

「何でも!」とは言わないまでも、ロボット作成の中で一工夫必要な場合もありますが、それが一連の反復操作で出来上がっているのであれば、ほとんどのルーティンワークは自動化できます。

 

 

誰でも簡単に使えるの?

⇒(回答)使いこなすには、プログラミングの素養が必要です。

出来上がった「ロボット」を使うのは、もちろん誰でもできますが、そのロボットを作成するハードルは低くありません。

RPAツールの販売会社はこぞって、「ノンプログラマー(プログラマーではない人)でも、利用できます!」と謳っていますが、単にプログラム言語を覚えなくてもよいだけです。もちろん、この部分の負担軽減効果が、とても大きいのは間違いありません。

しかし、プログラミングの工程における「コーディング」以外の部分の知識はやはり必要で、それが無いと社内運用に耐えるものは作れません。

ただ、ちゃんと教えることが出来る人が、ちゃんとしたカリキュラムで教えれば100時間もかからず、ある程度のRPAロボットであれば、自分ひとりで作れるようになれます。(ノンプログラマーが、独学や巷のハンズオンセミナーに通っただけで、社内運用に耐えられるレベルのロボットを作成できるようになるのは難しいと感じます。)

 

 

片手間で導入できるの?

⇒(回答)(ロボットの作成・運用を外注しないという話であれば)専任の人、もしくはプロジェクトを立ち上げる必要があります。

それぞれの部署にRPAソフトを配って、後は自主性に任せる!といった導入をして高い買い物になった会社は数知れず。

RPAはまだまだ発展途上であり、書籍はもちろんインターネットにさえ、操作方法に関しての十分な情報が出回っていません。

そんな状態ですので、通常の業務がありながら、空いた時間に独学でRPAを勉強/ロボット作成もする!というのは、現実的ではないと言えます。

もし、RPAロボットを内製化しようと思ったら、社内に誰かRPAツールに詳しい人がいないと、満足のいく結果は見込めないでしょう。

 

 

導入費用の元はすぐ取れるの?

⇒(回答)導入するRPAツールと自動化作業の内容によります。

多くのRPAツールは、年間契約になっています。日本三大RPAツールと呼ばれる知名度のあるRPAツールを複数台で稼働させるとなると、毎年数百万円~もの費用が掛かってきます。

それだけの人件費削減/業務効率化が期待できるのか、充分な検討が必要です。(中小企業において、日本三大RPAツールを採用して、充分なコストパフォーマンスをあげるのは難しいでしょう)

あと、RPAをインストールする専用PCを用意したり、スタッフの教育費用も考慮し、導入と運用方法を検討する必要があります。

 

 

メンテナンスは不要なの?

⇒(回答)頻度はともあれ、メンテナンスは必ず必要となります。

同じ自動化でも、Excelのマクロ(VBA)のように、一度完成したものは「ほぼメンテナンスフリー」とはいきません。

RPAツールで自動化のために作られたロボットは、想定外のことが起こると、エラーとなって作業が止まります。エラーが発生する度に、それに対応するべく設定変更をしたり、「例外処理」を付け加えたりしながら、運用していくことになります。

ロボットの作り方によっては、Windowsの大型アップデートや、ホームページのレイアウト変更といった、こちら側の都合ではない環境変化にも対応していく必要があります。

また、現在主流のRPAツールは、PCにインストールして利用するタイプのものです。ですので、PC自体のメンテナンスも考慮する必要があります。

 

 

RPAは複数台導入しないと効果が無いの?

⇒(回答)RPAの使い方によります。

社内においてVPNやオンラインストレージを上手く利用すれば、本社だけなく支店の作業までもRPAがインストールされた僅か1台のPCだけで処理でき、多くのルーチンワークを自動化できるでしょう。

むしろ、導入当初は1台入れてみて、「どこまで自社の業務にRPAが適用できるのか?」、「どれほどの費用対効果が見込めるのか?」といった様子を見るくらいの方がよいでしょう。

その中で、RPAのパソコン稼働率が70%を超えるようになったら、もう1台追加するといった運用方法で良いと思います。

 

ロボットは専門の人に作って貰えばよい?

⇒(回答)会社の規模や業務内容によります。

社内の特定業務において、非常にボリュームがあり、そこだけでもロボットで自動化されるなら、充分に元が取れる!というのであれば、外注してRPAロボットを作成・保守をして貰うのも良いと思います。

しかし、社内にある業務を沢山自動化したい!という場合には、自分達でRPAロボットを作れるようになる必要があります。

もし事務スタッフの人に時間的余裕があるようであれば、RPAツールの操作方法を学んで頂くことは、会社にとって大きな資産となりえると思います。

 

 

以上は、2019年現時点での話となります。

この先、RPAの進化が次のステップに到達した際には、いくらか改善はされると思いますが、数年で導入/運用の敷居が急激に低くなるということは無いと思われます。