『AIエージェント』のQ&A

AIエージェントについて、よく受ける<質問>と<回答>を挙げてみました。

 

①AIエージェントって何ですか?

⇒(回答)人間のように質問に答えたり、業務をサポートしてくれるAIのことです。

チャット形式でやりとりできる“賢いデジタルアシスタント”と考えてください。

映画「アイアンマン」に出てくるジャービスのように、音声での受け答えが出来るようになる日もそう遠くないと思われます。(ロボットアームとの連携には、あと20年くらい掛かると思いますが。)

 

②既存のチャットボットとは何が違うのですか?

⇒(回答)チャットボットはあらかじめ用意した質問と回答にしか対応できないのに対し、AIエージェントは、質問の意図を理解し、柔軟に返答できます。

情報を探したり、タスクを実行することも可能です。

 

③どんな業務に使えるのですか?

⇒(回答)大前提として、2025年がAIエージェント元年と言われており、まだ機能が限られています。

将来的には自律型として、事務作業のほとんどをAIエージェントからの命令で自動処理してしまうと言われていますが、現在はまだ高性能チャットボットとしての使い方が主となります。

そのため具体的には、社内ヘルプデスク、FAQ対応、業務マニュアル検索、研修支援、社内申請ガイドといった使い方が現実的です。

 

④簡単に言うとどのような仕組みなのですか?

⇒(回答)見た目はチャットボットなのですが、裏ではChatGPTのような生成AIが動いているイメージです。

そのため、多少の表記ブレがあっても、対応してくれますし、情報元として指定したファイルやURLから、質問に該当しそうなものを選んで答えてくれるのです。

ただ、AIエージェントは単なるインターフェースなので、自律的にタスク処理などをさせたい場合には、後ろでRPAなどのアプリと繋ぐ必要が出てきます。

⑤AIエージェントは間違えることもありますか?

⇒(回答)はい、完璧ではありません。

情報元の精度や設計次第で誤回答することも、珍しくありません。

生成AIが動いていることからも推測される通り、それっぽい間違った文章を勝手に作ってしまう危険性もあります。

そのため、情報元の整理や業界の専門用語追加など、定期的に行うことが必須となってきます。

⑥AIエージェントは、今後どのように発展していくのですか?

⇒(回答)2025年現時点では、社内ヘルプデスク、社外チャットボットとしての利用が現実的ですが、2027年以降に関しては、徐々に自律型として、一声かけると自動的に処理してくれる範囲が少しずつ広がってくると言われています。

ただし、現状の仕組みでは障壁になる箇所もあり、技術的な解決策の模索、業界規格の整備などが行われている最中です。

⑦AIエージェントが自律型になると、社内すべての業務が勝手に自動化されるのですか?

⇒(回答)残念ながら、なりません。

仕組みとして、AIエージェントの後ろにRPA(Robotic Process Automation)を繋げ、そちらに具体的な処理をお願いする必要があります。

つまり、AIエージェントからは命令が飛ぶだけで、事前にRPAツール側でロボット(フロー)を1つ1つ作っておかないと処理はされないのです。

そのため、もし社内のすべての業務をAIエージェントの配下に置こうとすると、数えきれないほどのロボット(フロー)を作成しないといけないこと意味し、今の時点では現実的とは言えません。

 

⑧AIエージェントは、一過性で終わる可能性はありませんか?

⇒(回答)その可能性は極めて低いと思います。

AIエージェントはインターフェースであり、小窓に書き込むチャット形式から、音声対応といった具合に変化はしていくと思います。

しかし、我々の仕事の仕方として、常にAIエージェントを立ち上げて置き、協働していくという未来像が変わるということは無いと思います。

⑨AIエージェントの導入は、時期尚早ではありませんか?

⇒(回答)AIエージェントは導入したその日から完璧に機能するというものではありません。

「ポテンシャルは高いが学校を卒業したばかりの新入社員」という感じで、その会社や業界のルールなどを教えていく必要があります。

また、自律型(自動化)として動かそうとした場合、社内の部署を超えた業務のすり合わせや自動化ルールなど、人間側で対応しなくてはいけないことも多く出てきます。

あと、マイクロソフトのCopilot Studioは、今、試用登録することで、無料で使えるのです!

いつまで無料で使えるのか分かりませんが、今のうちに社内で使い倒して回答を洗練させ、将来の無駄な回答件数を減らすのは、良い戦略だと思います。

そういった意味でも、他社よりも早く導入することによるメリットは多いのです。

⑩スマホからでも使えますか?

⇒(回答)はい。ブラウザに表示されたAIエージェントをスマホアプリ経由で使うことができます。そのため、外出先でも情報確認ができます。

いずれ、正式版アプリとして登場する可能性も高いと思われます。

 

⑪社内ヘルプデスクとして利用する際、どのような資料が必要ですか?

⇒(回答)Word、Excel、PDF、PowerPointなどのファイル形式でまとまっている社内資料を使うことが出来ます。

AIエージェント(Copilot Studi)は、そういったファイル形式でも中身を読み取ることが出来るのです。

ただし、無造作に情報源として指定するだけでは、AIエージェントがファイル内のテキスト情報から答えを見つけるのに、異常に時間が掛かったり、古い情報を回答してしまったり、そもそも見つけることができなかったりします。

そのため、運用の中である程度、読みやすい形に構造化してあげる必要が出てきます。

⑫Copilot Studioを利用するにあたり、どのような契約が必要ですか?

⇒(回答)マイクロソフトとの契約として、複数のプランがあります。

利用料金として、1メッセージあたり「1.5円」の従量課金プランと、約3万円(200ドル/25000メッセージ)のパッケージプラン等が存在します。

マイクロソフトは、機能追加やプラン変更をよく行いますので、導入時には最新情報をご自身で確認されることをお勧めいたします。

 

⑬AIに相談した内容は外部に漏れませんか?

⇒(回答)Copilot Studioに関しては、基本的には企業専用の環境で運用されるため、外部漏洩リスクは極めて低いです。

そもそも設計として、社外に漏れては困る情報は、AIエージェントの情報源とさせないことが大切です。

⑭いつから使い始められますか?

⇒(回答)ご契約後、まずはどこまでAIエージェントでカバーするのか、一緒に話し合っていきましょう。

その中で、AIエージェントが回答を作成する際に利用するデータを整理していきます。

その一番大事なコンセプトが固まりましたら、あとは弊社側でCopilot Studioに落とし込んでいくという流れを取ります。