RPAの勉強をしたい!という人、もしくは既にしている人に、

「どうして、RPAを学ぼうと考えたのですか?」

と聞くと、結構な確率で、

「何らかの技術を身につけたかったから。」

という回答が出てきます。

 

もともと、RPAの有料セミナー・レッスンに参加している人を見ると、年齢は30~40代の人が多いのです。

20代で参加している人は、ほぼ「会社からお金は出すから、RPAツールの使い方を覚えてこいと言われて。。」という人ばかりです。

あと、男女の比率でいえば、6割以上女性です。

プログラマーだと、男性の比率が圧倒的に高いですが、RPAの場合は女性の方が多いのは、なぜでしょうか?

これについても、テンプレートとも言える回答があります。

「事務職として長年働いてきて、このままだと近い将来、(機械化・自動化で)仕事がなくなりそうだと感じたから。」

 

RPAツールは、パソコン上でのマウスとキーボードの操作を模倣するものですから、そもそもその動かし方を理解しないと、ロボット(シナリオ)が作れません。

その点、長年働いてきて事務の仕事に精通している人であれば、RPAエンジニアとして当然付加価値がつきます。

 

また、多くの中小企業だと、自社社員の人に朝から晩までRPAでロボットを作っていて欲しいとは思わないものです。

通常の業務の傍ら、手の空いた時にRPAで自動化して欲しい…程度に考えています。

そういった意味で、事務職としても仕事をこなしてくれるし、RPAで社内業務の自動化もしてくれる!という人がいれば、「ぜひ雇いたい!」、もしくは「長く働いて貰いたい!」と考える経営者は少なくないと思いますね。

では、これからRPAツールを勉強するとして、どのツールを勉強するのが良いのでしょうか?

 

2021年7月時点でのRPA市場

日本において、利用者が多い身近なRPAツールというと、おそらく次の2つになると思います。

①『WinActor』

②『UiPath』

ライセンスの販売数からいえば、「WinActor」がリードしていると思います。

しかし、勢いがあるのは「UiPath」の方でしょう。

エンジニアとしての求人も、今では「UiPath」の方が多いようですし。

WinActorは、英語版はあるものの、市場は完全に日本です。

一方、UiPathは、もともと海外製であり、世界三大RPAツールの一角でもあります。

どちらに将来性があるか?と問われれば、UiPathでしょうね。

 

どのRPAツールを選ぶべき?

将来性を考えて、UiPathにすべきでしょうか?

UiPathの強みとしては、無料版があるので、個人でも勉強環境が作れることです。

一方、WinActorは個人に提供していないので、自宅で勉強という訳にはいかないのが、お勧めできないところです。

それでもこれだけ売れている一番の理由は、NTTという名前とその販売網の強さではないでしょうか。

 

では、UiPathで決まり?というと、客観的な意見として、UiPathはRPAとしての機能は優れているものの、最初の敷居が少々高いのは否めません。

あと、無料版が法人で使えるのは、一定規模までとなりますので、会社において簡単に導入とはいかない場合もあります。

有料版となると、年間のライセンス料が「60万円~」という金額になり、上司からの導入許可を得るのが難しくなります。

 

そういったことを勘案して、第三のRPAツールである「Power Autoamte Desktop (for Windows10)」を弊社ではお勧めいたします。

 

■Power Automate Desktop を強くお勧めできる理由

RPAツール自体に興味を持っている中小企業経営者は多いと思います。

なんといっても、社内業務の自動化が可能で、24時間365日文句を言わずに、人間よりも速く処理してくれる可能性を持っているのですから!

しかし、その「導入コスト」と「運用スキル」の問題が壁となって立ちはだかります。

中堅企業を除く中小・零細企業では、「RPAを利用するために、数万円ならともかく、毎年数十万円も払っていられない!」という判断をしても不思議ではありません。

実際、RPAツール(WinActor)の販売店の人から、「中小企業からも引き合いは多いのですが、受注の確率は高くないですね(苦笑)」と聞いたことがあります。

 

そこでお勧めできるのが、マイクロソフト製RPAツールである「Power Autoamte Desktop (for Windows10)」です。

まず、RPAツールとして、無料で使えます!

個人でもダウンロード・インストールできますので、自宅で勉強ということも出来ます。

造りもシンプルで、UiPathよりも初級者向けと言えます。

 

また、ITに疎い会社やITアレルギーのある上司であったとしても、「天下のマイクロソフトが出している無料のソフトウェア」に対して、利用してはダメだというところも少ないでしょうから、社内利用の許可も得やすいでしょう。(そもそも、近いうちにWindowsに標準搭載されます)

もし上司に怪訝な顔をされてたら、こう言えば良いと思います。

「Excelのマクロってありますよね?あれはエクセルの中の計算を高速処理・自動化するものですが、このPower Autoamte Desktopというのは、Windowsのパソコン上で動いているアプリケーションであれば、ほとんどを自動化してくれるんです!」

そういうと恐らく、

上司「それが本当に無料で使えるの?」

と言われるでしょう(笑)

 

まだ登場して間もないRPAツールなので、インターネットや書籍において、勉強のしづらさがあるのは否めません。

ここが唯一の懸念点でしょうか。

しかし、導入する側にとってリスクの少ないRPAツールです。

中小・零細企業でもチャレンジできるRPAツールだと思います。

一度自動化し、安定稼働すれば、その業務はずっと無人化します。

もしあなたがRPAに興味があり、スキルとして身に着けておきたい!と考えるのであれば、社長や上司に「レッスンに通う費用を出して頂けないでしょうか?」と打診してみるというのは、会社にとっても悪い話ではないと思います。

手前味噌となりますが、弊社のオンラインレッスンであれば、初級・中級を終えても、10万円程度(税抜き)です。

e-Learningであれば、業務の合間、もしくは帰宅後でも勉強できます。

会社としては、業務の効率化・自動化が達成でき、あなたは将来性のあるスキルを無料で身に着けられる!

いわゆる「Win-Winの関係」です!

いかがでしょうか?