RPAについて質問を受ける中で、時折聞かれることがあります。

特に「RPA」という単語を初めて聞くような方から、
「RPAは、どういった業種に向いているのですか?」
と。

 

そもそも「RPA」とは?

RPAツールは、「コンピュータ上で、我々がマウスやキーボードを使って行う操作を正確に再現してくれるツール」です。

RPAツールの導入が真っ先に行われた業種ということで言えば、「金融業界・保険業界」が有名です。

理由としては、RPAも多分に漏れず、登場当初は高価なツールでした。

そこにお金を出せるとなると、必然的に資本力のあった金融・保険会社だったという訳です。

 

「RPA」が向かない業種とは?

当たり前の答えになりますが、パソコンを使わない業種・会社ということになります。

ただ、今の世の中、パソコンを使っていない会社を探す方が難しいという状況ですので、あとはその「頻度」と「量」ということになるかと思います。

RPAツールが得意とするのは、パソコン上で行われる「反復作業」です。

ですので、その作業量自体が少ない場合、RPA導入に対する「コストパフォーマンス」が悪くなるので、向かないと言えるでしょう。

 

とはいえ、その「少ない/多い」という判断基準は、人それぞれです。

一人で経営している会社において、毎日1時間のPC作業がある場合、これを「多い」と判断する人がいても不思議ではありません。

結局のところ、その「1時間」の手間を無くす為に、どこまでお金を払っても良いと判断するか?ということになるかと思います。

一昔前であれば、軒並みRPAツールは高価な存在でしたから、業種や会社の規模で判断するというのもおかしな話ではなかった気もしますが、2020年においては小規模企業でも利用できる価格帯のRPAツールも出てきています。

実際、一人社長で経営している会社においても、RPAを利用している話はちらほら耳にします。

ですので、今ではあらゆる業種でRPAは利用されています。

 

本題の結論として、

『RPAの導入において、業種や会社の規模で、向き・不向きは判断できない』

ということになります。