まず、大前提として、誰にでも向き不向きはありますよね。

ちょっとオーバーなたとえ話で言えば、

いくら頑張っても、誰もが東京大学に受かる訳でもないし、

いくら頑張っても、プロ野球の選手になれる訳でもありません。

とはいえ、トップ数パーセントに入らなくてはいけないといった話でなければ、多くの場合、努力次第でかなり身に着くものです。

では、RPAはどうなのでしょうか?

 

プログラマーと男女の比率

以前、他の記事で何度かお話したことがある通り、RPAツールでのロボット作成は、プログラミングに似ています。

コーディングと言われる、言語で命令文を書いていくという作業は省略されるものの、他の工程はほぼ同じです。

ご存知の通り、世の中のプログラマーの大半は、男性です。

なぜ男性の方が圧倒的に多いのか?というと

・夜遅くまで働くというイメージがあり、女性に敬遠されている

・機械いじりは男性の方が好きな人が多い

・理系は男性の方が多いから

といった理由が挙げられているようです。

どうやら、能力的なものというよりも感覚的なもので、女性から敬遠されているようですね。

 

RPAのエンジニアはどうなのか?

結論から言えば、半々、もしくは女性の方がちょっと多いくらいではないでしょうか。

また、プログラマーに比べて年齢が高い傾向もありますね。

まず、女性でRPAエンジニアを目指す方の多くは、元事務職だったという人が少なくありません。

世の中が自動化の流れに入っていることは確かで、「このままでは事務職の仕事は無くなるかも!?」ということを感じ取った人達が、手に職を!ということで、RPAツールを学び始めているようです。

実際、各地で行われているセミナーなどに行くと、40歳以上の男女が多いですね。

20代の男女も時折参加されていますが、会社からの指示で仕方なく・・・という感じである一方、40歳過ぎると自主的に学ばれている人が多いようです。

 

元事務職のノンプログラマーでも大丈夫なのか?

私は、営業をしていた時期の方が長かったのですが、やはり事務の仕事に精通している人の方が、有利であることは確かです。

個人的にパソコンには公私を問わず触れている時間が長い方でしたが、エクセルなどはあまり使いこなせておらず、RPAツールを使うに当たり、改めて勉強し直したりもしました。

また、経理の知識なども必要とされる場面もあったりしますので、そういった経験があるといいですね。

多くの会社において、RPAで真っ先に自動化したいと言われるのは、やっぱり経理関係が多いのではないでしょうか。

その際に、仕事の全体像が分かっていると、RPAでロボットを作る際にも、スムーズに取り掛かれます。

 

RPAツールで、ロボットを作る場合、あまり突飛な発想は要求されません。

パソコンの前で、いままで手作業で行っていたことを忠実にRPAで再現させることが出来れば大丈夫です。

アルゴリズムとして、「分岐」やら「ループ」といった概念の理解は必要になりますが、別に数学の知識は通常必要としませんので、勉強が苦手な人でも習得にそれほど支障はないでしょう。(※独学を除く)

※「独学を除く」 と書かせて頂いたのは、簿記でいう「借方・貸方」のように、理解してしまえば簡単であるものの、初見殺しというか、多くの人がここで躓くというものがあります。身近に質問できる人がいれば良いですが、そうでない場合、そのまま挫折してしまうのは、同じです。

 

男性より女性が向いている?

大前提として、RPAツールでのロボット作成も、細々とした作業の集大成です。

ですので、大雑把な人よりも、繊細で細かいところにまで気が付く人の方が向いています。

そういった意味では、男性より女性の方が向いているように感じます。

 

また、他の人が見ても分かるように、RPAツール内(ロボット)において、1つのパーツごとにコメントを振るのが一般的です。

一応、社内ルールがあり、それに則って作成するのですが、やはり男性よりも女性が作ったロボットの方が綺麗にまとめられていることが多いですね。

結論としては、性別に関わらず、パソコンを使って長時間操作することがそれほど苦にならない人であれば、向いていると思います。

あとは、パズル的要素がありますので、問題解決を楽しめる資質があれば、文句ないでしょう。