RPAの事例『【OCR】注文書のシステム投入』

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以下の文章は、「交通費精算のチェック」をRPAで自動化するにあたり、よくあるやり取りを会話形式にしてみました。
※「C」=クライアント、「R」=弊社 です。

 

C:RPAで転記を行うにあたって、元データの形が凄く重要って聞いたけど?

R:はい。エクセルなどでちゃんとセルに入っているデータなどは良いのですが、画像データなどは厳しいです。

C:厳しいというのは、どういうこと?

R:大半のRPAソフトには、画像読み取りの機能は付いているんですけど、その精度がイマイチなんです。

C:イマイチというのは、どのくらい?

R:誤解を恐れずに言えば、ビジネスでは使い物にならないくらいです。

C:へぇー、そうなんだ。スキャナーを買うとおまけで付いてくることもあるから、結構いけるのかと思ってた。

R:残念ながら、皆さんが期待するほど精度が良くないのです。特に日本語は漢字などもありますから、余計難しいのだそうですよ。

C:確かに、難しそうですね。となると、筆記された申込書なんかは全然ダメ?

R:RPAソフトについているOCRでの対応は無理ですね。

C:でも、大手保険会社とかで、手書きの申込書をOCRで読み取っていると聞いたことがあるけど?

R:実は今、「AI-OCR」と呼ばれるOCRソフトが存在するのです。名前の通り、既存のOCRにAIが融合されたものです。ビッグデータから人の筆記の癖などを解析して、人の認識度に近づけたサービスで、クラウドで提供されるものです。

C:その精度はどの程度のものなのですか?

R:2019年5月の時点でも、10社を超える企業から提供されていて、どれも既存のOCRソフトでは到達できないレベルの認識度ですよ。

C:へぇー、ではそれとRPAソフトを組み合わせれば、手書きの申込書もバンバン読み取って処理できるね!

R:うーん、ちょっと考えて頂きたいのですが、精度が98%だとして、御社のデータベースでは問題ありませんか?

C:98%ということは、超単純に計算して、100枚の申込用紙のうち2枚に読取ミスが起こるということだよね?顧客データベースにおいて、お客様情報の打ち込み間違いは困るなぁ。

R:そうですよね。

 


■■■RPA導入にあたって■■■

 

C:では、紙ベースのデータから読み取って、顧客データベースなどへの自動入力というのは、現在できないの?

R:できなくはありません。ただ、どうしても目視によるチェックを挟まなくてはいけないということです。

C:どのタイミングで?

R:一般的には、紙をスキャナで読み込んで、それをAI-OCRに認識させる際に画面表示される段階ではないでしょうか。もしくは一定枚数読取終わった後に、紙と画面を突き合わせる形になるのでしょうね。

C:なるほど。この部分は全自動という訳にはいかないのですね。

R:残念ながら、人と同程度の認識度になるまで、もう数年はかかるでしょう。

C:ちなみに、そのAI-OCRっていくらするのですか?

R:ピンキリですね。各社のホームページを見たところ、「価格:要相談」となっているところが多いです。

C:「要相談」って(苦笑)

R:AI-OCRはビッグデータから共通項を引き出し、学習していくので、そのデータが蓄積されるほど精度が上がっていきます。つまり、読取ミスが見つかる度に「この文字は●●と読む」ということを個別に教えてあげれば、どんどん精度が上がっていくことになります。

C:確かに。

R:なので、個別にその会社の申込書に特化すれば、汎用的なものよりも高い精度のOCRが提供できるということになります。で、大手の銀行や保険会社などではAI-OCRに数百万円~数千万円の導入・運用費用をかけて利用しています。

C:そんなに!とてもうちではそんなに払えないなぁ。

R:大手の銀行や保険会社では、処理する申込書が膨大で、それに掛かっている人件費を考えると、それでもペイするということですから。

C:もっと安いのはないの?

R:そうですね。。NTT東日本が出している「AIよみとーる」なんかは、月額10万円~という低価格を実現していますね。~というのは、一定枚数を超えると加算されていく従量制になっています。

C:それは他と比べると安いですね。精度はどうなの?

R:手書き文字96%以上の認識と謳っていますが、こればかりは実際に使ってみないと何とも言えないものがありますね。ご興味があれば、有料の2か月トライアルをやっているようですので、試してみては如何でしょうか?

C:その「AIよみとーる」と、5robotsさんの利用するRPAは連動すると思っていいの?

R:連動という言い方は正しくないかもしれませんが、「AIよみとーる」で読み込んだデータをCSVファイルでエクスポートして頂ければ、他と同じように処理できます。

C:そうなんだ。ちなみに、そのAI-OCRに掛かる費用は誰が支払うの?

R:申し訳ございませんが、弊社の料金には含まれません。ですので、お客様側でご契約頂き、お客様負担にてお願い致します。また、出来る限りサポートは致しますが、AI-OCRに関する不具合なども弊社ではなく、サービス提供会社へお問い合わせ頂くことになりますので、ご了承ください。