もともと軍用として開発されたインターネット(の仕組み)。

そして学術機関での利用が許可され、その後民間での利用も開始されましたが、当初はアカデミックな利用で終わるのではないか?といった声がありました。

しかし、あっという間に普及し、今や水道やガスと変わらないインフラとなっています。

インターネットが変えたものは多いですが、そのうちの1つに、「学習」があります。

私が特に感じるのは、動画による学習が身近になったことです。

そういえば、「スタディサプリ」といった大学受験生向けの動画学習サービスも人気ですよね。

いまや、英語学習でも、ピアノやギターでも、動画学習は当たり前の時代になっています。

私としては、本を片手に勉強というのは嫌いではないのですが、その分野の知識があまりない状態で読むと、どうしても長時間集中できず、紙媒体の上を目が滑っていくような感覚にとらわれるのです。

そして、次第に眠くなってくるのです。(苦笑)

書籍によるコンピュータ関係の学習は効率が悪い

特に、コンピュータ関係の勉強はその傾向が強いように感じます。

今までに、コンピュータ関係の資格をいくつか取得したり、仕事の都合上勉強をしてきましたが、最初から最後までスムーズにいったものは少ない気がします。

あれは何故でしょうか?

理系の人が作っているから?

 

私が半年ほど前に購入した本があります。

マイクロソフトのCognitive Servicesに関するもので、3000円以上しましたが、途中で挫折しました。

振り返って挫折した理由を挙げますと、発売してから2年ほど経過している本のせいか、
①サービス内容や使われているサービス名が変わっている
②画面表示が、結構変わっている
という箇所が多く、途中から参考にならなくなってしまいました。

著者側を擁護すれば、AI系のサービスは特に進化が早く、且つ頻繁にサービス全体の見直しもされるのです。

動画学習の良い点とは

しかし、もしこれが動画教材だったら、どの部分が変わったのか、もっと分かりやすかったでしょう。

その際には、想像力で変更点をカバーし易かったと思います。

書籍だと、どうしても著者が内容を端折っているのか、仕様が変更になったのか、その判断が難しいことが多々あります。

そして、あまりにも多くの箇所が自分の見ている画面と異なっていると、ページを行ったり来たりしてうちに、内容に飽きてきて勉強を辞めてしまうのです。

「他の書籍を買えばよいのでは!?」という意見もありますが、この分野に関する本は、現時点でそれしかなかったのです。

こうなると、インターネット上でマイクロソフトから提供されている機械翻訳されている読みづらいページを参考にするしかなく、モチベーションが大きく落ちるのです。

 

一方、数年前にオンラインにて勉強した「VBA」では、とても勉強がスムーズに進みました。

基本、画面を眺めていれば良い(もちろん、後から手を動かして再現しますが)ので、集中力も継続でき、理解がはかどりました。

アプリケーションのバージョンアップにより、画面との差異が出ることもありますが、書籍と違い、戸惑うことがほとんどありません。

よく「書籍と動画では、情報量が違う」と言われますが、それを実感しました。

書籍よりも高額な場合が多いですが、ストレスを感じながら、長々と勉強することを考えた場合、メリットの方が大きいことが多いです。

また、実際に情報提供者側としても、文章で説明するよりも、動画で説明する方が断然やりやすいですね。

今やブロードバンドの常時接続は当たり前ですので、良い時代になりました。

既存のお客様から頂く質問に対しても、メールで長々説明するのではなく、回答となる画面を動画撮影して、それをYoutubeなどにアップロードして、そのURLをお送りすることをよくやっています。(パスワードを掛けたり、そのURLに直接アクセスしないと、開けない設定ができる)

自分の声を録画するのは、少々違和感と照れくささがありますが、そんなことを言ってられないほど、動画利用は有益ですね。

多くの会社において、動画の有用性に気づいていないのは、とても勿体ないと思います。