あるデータによると、独学でのプログラミング勉強の挫折率は、8割を超えるのだとか。

個人的にも、そのくらいの人が挫折している気がします。

余程、どうしても学習しなくてはいけない理由が無い限りは、辞めてしまう気持ちも理解できます。

 

あるインターネットの掲示板で、独学挫折の理由についてスレッドがたっていました。

そこでは、挫折の理由として多くの人から賛同を得ていたのが、

『作りたいものがない』

というもの。

とりあえず解説サイトの内容通りに一通り作ってみるものの、すぐに飽きて辞めてしまうのです。

RPAの独学が上手くいかない理由

これって、RPAの勉強でも同じことが言えると思います。

特に個人の場合、これといって自分が普段行っている中で自動化したいことが見つからない!というのが普通です。

そこで適当にエクセルファイルに数字や文字を打ち込んでみて、それを転記するロボを作ってみたりしますが、個人の想像力で出来る範囲は知れています。

私の場合もそうでした。

ただ、一般の方よりも強い動機付けがあったので、インターネットで練習問題になりそうなものを探しては、それを実際に作ってみました。

RPAツールが違っていても、やれることは大差がないので、片っ端が目に付くものは作成してみました。

それでも、当時はあまり数は稼げませんでしたし、「どういったロボットが実践的なロボということになるのか?」ということに、いつも迷いはありましたね。

教則に出てくる問題と現場で作るロボットの違い

個人でRPAの勉強をしていた頃と、お客様の為にロボットを作成している今と比べると、明らかに学習の内容が違うのを日々実感します。

RPAの初級編を勉強していた頃は、いわゆる「トラブルの無い環境での作成」でした。

Power Automate Desktopで言えば、「デスクトップレコーダーだけで、作れてしまうようなロボット」です。

あまり頭を使う必要もなく、淡々とアクションを選んでいくだけで安定したロボット(フロー)が作れるものばかりです。

しかし、現場に入ってから、特殊な環境でRPAを使うことが多いですね。

いわゆる大手企業ほど、そのようなケースが多いのです。

仮想デスクトップ環境でのロボット作成だとか、古い造りの独自アプリケーションを自動化するとか。

そういった環境では、UI要素1つとっても、そのまま使えなかったり、ループの2周目では止まったりするのです。

ある時は、Excelの挙動自体がおかしく、ショートカットキーの反応にバラツキがあり、至る所でランダムにロボットが止まることもありました。

社内においてRPAツールを使ってロボットを作っていくということは、このような面倒な環境に対処していく必要が出てくるのです(苦笑)

 

そういったことは、個人の自宅にて利用環境を再現するということが難しいので、教える方も難しいですね。

とりあえずは、「こういったケースもあり得ます。その際には、こういった点をチェックしてみてください」というアドバイス止まりになってしまうのは仕方がありませんが、頭の片隅に知識として残っていれば、ひょっとして身を助けることになるかもしれません。

そんな想いを込めて、ほぼ毎週、レッスンの内容を更新しています。