ここでいう「RPA」とは、「RPAツール」のことです。

その「RPAツール」を使って、業務を自動化するというのは、つまり「ロボットを作成」するということになります。

で、その答えは?というと、個人的な回答になりますが、

『面白いです!』

 

もちろん、RPAは「プログラミングもどき」と言えるようなことをするので、向き不向きというのはどうしてもあると思います。

RPAツールでは、ソースコードを打ち込む代わりに、用意されているパーツを選んで、諸項目に値を入れていきます。

一筋縄でいかないのは、そのパーツが上手く機能しない場面が、実践では多々あることなのです。

その際には、パズル的な思考力と忍耐が問われることにもなります。

それらをひっくるめて、ゲームのように楽しめるか?というのが、RPAの向き不向きの根底にあるように思います。

元ゲーマーの自分としては、マウスやキーボードの動きをRPAツールで落とし込んでいき、自動操縦で動いていくRPAロボットの様を見ることに対して、ある種の快感を覚えるので、向いていると思っています。

なので、長時間パソコンに向かって一人淡々と作業するのも、ゲーム感覚でほとんど苦痛も疲労も感じませんね。

RPAエンジニアは女性が多い

一般的なプログラミングの世界、つまりプログラマーと言われる人は、圧倒的に男性が多いです。

しかし、RPAの世界では、女性の割合が高いです。

WinActorのセミナー参加者などを見ると、過半数は女性ではないでしょうか!?

 

一般的なプログラミングにおいて男性が多いというのは、恐らく社会的な構造とプログラミングに対して本能的に興味が持ちやすいのが男性だからでしょう。

男の子は、電車や車に興味を持ちやすく、

女の子は、人形や服飾に興味を持ちやすいといったものに似ている気がします。

RPA習得に問われる「地頭レベル」は?

それでは、RPA習得に問われる「地頭の良さ」は、どの程度問われるのでしょうか?

よく、「プログラミングを習得するためには、数学の知識が必要になるんですよね?」と思っている人がいます。

それは、プログラミングで何をしたいか?によります。

多くのケースにおいては、数学と言えるほどのレベルを必要とされることはありません。

そういった意味では、RPAで必要とされるのは、「数学」ではなく「算数」の話なので、適性が大きく問われる「数学」違い、地頭が悪くて習得できないということはほとんど無いと思います。

関係あるのは、「ITに対しての好奇心」と「パソコンに向かって長時間作業することに対する耐性」の問題だと思います。

 

但し、パソコンスキルとITの知識が初心者レベルの人だと、RPA習得は結構時間が掛かるということは申し上げておきたいと思います。

RPA習得自体が難しいとは言いませんが、RPAツールのメーカーが言うほど簡単でもありません。

特に、「これからRPAを勉強するぞ!」というスタート地点において、キーボードやマウスの操作に慣れていないとか、Windowsの基礎単語の意味が分からないといったレベルの人だと、一人で実際の業務をRPAで自動化していけるレベルになるまで、半年程度は掛かってもなんら不思議ではありません。

もし、今あなたが毎日のパソコン操作において、誰に質問することもなく普通に使えているのであれば、ちょっと考えてみてください。

「パソコンを普通に使えるって、結構な知識量と慣れを必要とされるんだな」と気づくはずです。

RPA習得を目指す人はどんな人?

正式なデータではありませんが、私が見聞きした体感的なものとしては、恐らくRPA修学者の平均年齢は40歳前後ではないでしょうか!?

一般的なプログラミングでは、「35歳定年説」というのがあるほど、若い人が多い日本の市場ですが、その一方でRPAは結構年齢の高い人が多い傾向があるのです。

理由はいくつかあると思います。

まず、

「RPA自体が、ここ数年話題になり始めた、歴史の浅いものだから」です。

そして、

「バックオフィス(間接業務)自動化の波に危機感を感じた社会人として「ベテラン」と言われる人が、手に職を目指し勉強している」というものです。

日本は比較的IT化が遅い状態ですが、それでも年単位で見ると、今まで手作業を処理していたものが、どんどん自動化対象になっていることに気づきます。

そして、その波はこれからもどんどん強くなり、数年後には業務の8割程度は自動化されてしまうと言われているのです。

それを実感として感じるからこそ、今まで蓄えた知識を無駄にしない働き方を考えた際に、候補の1つとして挙がってくるのが「RPA」という訳です。

業務を自動化しようとすると、必然的の対象業務をある程度理解する必要があります。

ですので、会社によって多少の違いはあるものの、業務全体を理解している、もしくはすぐに理解できる下地のある人にとっては、RPAを習得することはシナジー効果を生みやすいと言えます。

 

会社がそれなりの規模であれば、エクセルのマクロと同じような感じで、そういったことが出来る人が一人いると組織として重宝します。

それ専門の人を雇って、一日中、自動化の作業をさせたい!とまでは思う中小企業は少ないですが、「一般的な事務処理スキルの他に、そういったことも出来る!」という人が応募してくれば、採用したいと考える会社は少なくないと思いますね。

RPAの可能性を考えると、下手な資格を取得しているよりは、よっぽど役に立つと思います。

ただ、採用担当者の方が「RPA」や「DX」というものをちゃんと理解しているどうかは、分かりませんが(苦笑)