大企業においては、全社展開が検討されることの多いRPAですが、中小企業においては何台くらい入れると良いのでしょうか?

WinActorを推奨しているNTTの担当者は、「近い将来、RPAは一人1台になる!」なんてコメントしていましたが。

そうすると数台入れるくらいでは、十分な効果が見込めない!?

そんな風に考えていらっしゃる人も少なくないと思います。

 

ただ、結論から言えば、
『RPAは1台入れるだけで、劇的にバックヤードの仕事を効率化できます!』

個人的には、社員数数十人規模の会社であれば、1台で暫くは十分と思えるほどの仕事がこなせると考えています。

まあ、この場合「RPA」ではなく、「RDA」ということになりますが、最近のRPAソフトウェアに関しては、拡張性があるものが多いので、導入時にそこまで心配する必要ありません。

 

1台のRPA導入PCをどう扱う?

では、実際の業務において、1台のRPAを使ってどのように仕事を行えばよいのでしょうか?

RPAの使い方としては、RPA専門のPCを用意します。

つまり、そのPCはRPAの作業以外には使用させません。

事前にRPAで処理させたい「ロボット」を作成しておき、そのロボットを動かしたい時に、そのPCの前に行きクリックするということになります。

もしくは、スケジュール機能で自動開始させます。

なので、該当部署に専用スペースをとって、そこにRPAのPCを置いておく形になるかと思います。

 

RPAを使って何を自動化するのかハッキリさせておくのが大事

2019年現在、RPAで行われている人気の作業は、「交通費精算のチェック」、「請求書の自動発行」、「WEBからのデータ取得」、「DBへの代行入力」といった感じになっています。

そう考えると、一人の人がずっとRPAのPCを占有する必要性はないということがお分かりになると思います。

もちろん、大手の保険会社や金融関係であれば、申込み処理のために、46時中PCが稼働するということはあるでしょうが、従業員規模の小さい中小企業であれば、一日のうちの数時間動かせば用が足りるのではないでしょうか。

『では、RPAを2台以上入れる必要はないの?』

 

そうですね、各拠点で別処理をしたい場合には、複数台入れることを検討してもよいでしょうね。

それぞれの拠点に権限と責任があるのであれば、RPAの処理も分けておいた方が色々都合がよいのは確かです。

処理内容が同じであれば、1つのロボットをコピーにて共有することもできますから、それほど手間もかかりません。

それに、RPAもコンピュータ上で稼働するものですから、常に故障などのトラブルの可能性があると思って利用すべきです。

さらに日本においては、南海トラフなど地震の心配も付きまといます。

BCP対策という意味でも、関西と関東に拠点があるのであれば、それぞれにRPA用のPCを置いて稼働した方が、安心して使えますね。

BCP ⇒「Business Continuity Plan」の略であり「事業継続計画」と訳される語である。事業者が、業務に支障を来し得る緊急事態が発生した際に、損害を最小限に抑えつつ業務を続行するための対応策、という意味で用いられる。要は重要業務を中断させないための備えでありリスクマネジメントの心得である。(Weblio辞書より)