2023年3月。

今、IT業界は「Chat GPT」の話題一色といってよいほど、盛り上がっていますね。

今までは、「AIが仕事を奪うなんて、一体いつの話だよ!」なんて言っていた人が、「俺たちの仕事もヤバくね!?」と言い出す始末。

正直、一夜にして状況が変わったと言えるような、AIの凄さが体感できるシロモノになっています。

もちろん、賛否両論で「まだまだ精度が低くて使い物にならない!」という人もいます。

そこは捉え方の問題となるでしょう。

 

「AIはゼロからイチを生み出すものか?」

現時点で言えることは、「AIは人間の機能を補助するものである」といえるでしょう。

理由としては、前述の通り、その精度が100%ではないからです。

そのため、AIから出力されたものを人間が修正or目視チェックしてやる必要があります。

もちろん、「精度」という点でいえば、以前にも書かせて頂きましたが、コンピュータの進化は倍々計算で伸びていきます。

人間であれば、30歩進もうと思うと、「1、2,3,4,・・・30」となるものが、

機械であれば、同じ30歩の進化でも、「1,2,4,8,16,・・・ 536,870,912」となり、5億を超えます。

そのため、4,5年後にもなれば、今とは比較にならないほどの精度アップが実現している可能性は高いと思われます。

とはいえ、元データの出所などを考えると、ある程度の間違いは入ってくるのでしょう。

それに対して、「それじゃ、使い物にならないよ!」という人もいますが、そうではないのです。

人間がゼロから作った場合に掛かる時間を大幅に短縮してくれることに意味があり、効率化という意味において、飛躍的な生産性アップが望めるのです。

ただ、ここである種のジレンマが発生します。

それは、

「適切な指示をしてやらないと、出力されるデータも曖昧なものや、的を射ていないものになる」ということ。

つまり、あくまでも「指示したことしかできない優秀なアシスタント」止まりなのです。

ですので、明確な指示を出せば、プロフェショナルの仕事をしてくれるが、曖昧な指示しか出せないとアマチュアの仕事の域を出ないものしか返してくれないのですね。

Chat GPTがマイクロソフトのツールに装備される

思った以上に早く、マイクロソフトの方で発表がありました!

その一覧の中に、「Power Automate」が入っています。

(ニュース先)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2303/17/news105.html

WordやExcelのように、とても便利になるような用途がすぐに思いつかないのですが、RPA自体がもともとAIと融合される運命にあるシロモノですから、本来の進化に対してスピードが加速されるものと思います。

ここで、RPAの進化過程(予定)を簡単に説明します。

RPAはその定義において、「CLASS」と呼ばれる発展段階があります。

CLASS1・・・パソコン上の反復操作を代行する

CLASS2・・・画像認識(AI-OCR)の強化、音声認識などで非構造化データを識別し、より人的な作業の自動化を実現

CLASS3・・・自然言語処理、分析や改善、意思決定までを自動化する

現時点では、CLASS2を完璧に実現できているというRPAツールは存在しません。

ほとんどのRPAツールが、「1」の段階に留まっており、サードパーティーのアプリを併用して、なんとか「2」を部分的に実現という状況です。

実は「GPT」のバージョン「4」においては、画像認識の機能もあるのです!

「3.5」では対応していませんが、「4」では対応しているのです。

(ニュース)
https://levtech.jp/media/article/news/detail_210/

実際にどの程度の認識率か分かりませんが、現在サードパーティーが提供している有料版の「AI-OCR」以上の認識率を超えてくるものと期待しています。

今でも、Azureとの連携で、PADでもAI-OCRが使えますが、インターフェースも出力データもわかりづらいものになっています。

クラウドフローを扱うようにシンプルなUIになるといいですね。

そして、PADの画像認識ももっと安定してくれることを望みます。